記録
築地久子氏関係の書籍はいくつか見かけますが、筑地氏の単著はこれだけでしょうか。 それだけに、筑地の生の言葉が綴られています。 圧倒的に「個」を見る力からあらわれる授業のあり方。 それは、詳細で継続的な「記録」からきています。 ICTを活用すること…
「語義について、より厳密に。 従来よりも30~40%厳密さを増すようにして、意味をよく考えながら、言葉を選ぶ習慣を心がけること。 細かく言葉を綴っていくうちに、疑問や考えごとが増えるのです」 ゼミの指導教官から常に言われていた言葉です。 日々、子…
長岡文雄氏(1976)は、 「1960年ごろから授業分析は活発になり、それがこの15年間で教育研究に果たした役割は大きい」 ということを述べています。 その中で、「授業記録に魅力が欠けている」とも指摘しています。 原因を「記録における教師のつぶやきの不在…
実践記録の特殊と自己の実践の特殊とをつきあわせ、その間に普遍的な価値を見出し、日本の教育の歴史のなかへ位置づけてゆくという態度で自らの実践の方向をもとめていくのでなければならないのではないか。そういう実践記録からの学び方があるにちがいない…
カルテは、学籍簿でも通知表でも身上調査書でもない。それは、学校生活の中にあらわれた子どもたちの変化を子どもたち一人ひとりの心の奥底までえぐり出す長期にわたる記録である。 カルテを書くことにより、初めて子どもたち一人ひとりの弱さ、強さ、悩み、…
最近は授業や実践のある一部の記録のみがよく見られます。 でもそれではなかなか授業の実際やそこから読み取られることが少なくなります。 授業記録、実践記録をありのまま残していきたいものです。 それをもとに他者からの批判をいただき、議論できる場が必…
実践記録について僕は肯定的ですが、本書は実践記録について批判されています。 どんな批判があったかを把握しておくことは自身の論を立てる上で重要ですね。 具体的に、実践記録のもつ「呪術的性格」とした問題点を著者の清水義弘は指摘しています。 簡単に…
教師の役割について考えさせられます。 『カルテを生かす社会科』の中に、次のような箇所があります。 「このようなそれていく授業に対しては、えてして教えこんでしまったり、ヒントを与えて自分のひいた路線へひきもどそうとしたりしがちである。ちょっと…
教師にとっての実践記録とは、教師が教師として、子どもたちの発達に関わっていけるような自己形成=主体形成をとげていくために書き続けられるものといえる。したがって教師として、子どもに賭ける情熱のないところからは、すぐれた実践も、実践記録も生ま…
60年代、70年代は、詳細な授業記録が掲載された書がバンバン出版されていました。 それが80年代になると陰を潜めてきました。 ネタによる授業や法則化運動等、すぐに使える授業に流れ始めたからです。 (もちろん、これはこれで必要です) 今はそれに加え、…
そのまま同じような方法ですることは難しいですが、その意味をとらえておくことが重要です。
長岡文雄氏(1976)は、 「1960年ごろから授業分析は活発になり、それがこの15年間で教育研究に果たした役割は大きい」 ということを述べています。 その中で、 「授業記録に魅力が欠けている」 とも指摘しています。 原因を 「記録における教師のつぶやきの不…
教師にとっての実践記録とは、教師が教師として、子どもたちの発達に関わっていけるような自己形成=主体形成をとげていくために書き続けられるものといえる。したがって教師として、子どもに賭ける情熱のないところからは、すぐれた実践も、実践記録も生ま…
実践記録は、教師の綴方だと考えている。子どもたちの綴方が、子どもたちの生活の記録であるところにそのねうちがみとめられるように、実践記録は教師の生活記録であるところにねうちがある。もちろんここでいう生活とは、教育実践を中核にして、そこにぶつ…
実践記録は、教師の綴方だと考えている。子どもたちの綴方が、子どもたちの生活の記録であるところにそのねうちがみとめられるように、実践記録は教師の生活記録であるところにねうちがある。もちろんここでいう生活とは、教育実践を中核にして、そこにぶつ…
「語義について、より厳密に。 従来よりも30~40%厳密さを増すようにして、意味をよく考えながら、言葉を選ぶ習慣を心がけること。 細かく言葉を綴っていくうちに、疑問や考えごとが増えるのです」 ゼミの指導教官からの言葉言葉です。 日々、子どもの記録…
目的意識をもって、持続可能な形で、実践レベルで考えたいものです。
向山洋一氏が『斎藤喜博を追って』の中で絶賛している書、鈴木道太氏の『生活する教室』。 こちらは増補版。 すごい記録です。
再読中の書。 本当にいい本だと思う。 書名から、指導技術云々の書のように感じるが、子どもの側からの論理や子どもの事実を大切にした子ども理解の書です。 実践事例が豊富で、浜井場小や黒門小など「子どもがする授業」についての記述もあり、「人間教育双…
個別最適な学びを実現させるためにも、より意識するべきことだと思います。 もちろん当時のままの実践は難しいですが…。
著者の加藤賀一氏は大正七年生まれ。 本書には戦後当時の様子や教育についてエピソードを交えながら詳細に記されています。 当時、氏が何をして、何を考え、何を信じていたのか、様々な角度から読み取り感じることができます。 激動の時代を生きてきた氏の、…
本書には4本の授業記録と考察が記載されています。 その中の一つに、僕が経験した状況とまったく同じ状況の授業記録があります。 「わかる」と共感すると共に、それを著者がどう考察したのか、自分との差異を見ます。 自分にはない捉え方、子どもの見方がそ…
加藤賀一(1977)『子どもに学ぶ道』秀英出版 本書の序文は山田勉氏が書かれています。 その中に、 「読む人を意識しないで書かれた実践記録は、事実を語っている。私たちは、そこから教育のあるべき姿と、子どもの実像をつかみ出したい。そして、明日の教育…
本書に収められているこちらの実践は、重松鷹泰氏が高く評価した実践。 実践者は宮崎富士也氏。 当時、62歳のご実践。 (帝塚山小を退職後、61歳から聖母女学院小へ再就職。66歳まで実践を続ける) 氏は、重松氏と30余年のつきあいがあり、帝塚山小…
昨年度の5月末に書いていたものです。 今読んでみてもあまり変わらないな〜と思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「『意味』のある1時間をつくっていく」 2020.5.31 文責 宗實直樹 コロナ禍によって授業進度は大きく遅れている。 それは…
学級経営についてまとめるにあたり、以下の書籍を読み返しています。 小西健二郎(1955)『学級革命』牧書店 高津勉(1961)『黒潮のはてに子らありて』鏡浦書店 中山智子・重松鷹泰(1969)『赤とんぼ学級の成長記録』黎明書房 徳永康起編(1970)『教え子…
折に触れて授業記録をとりますが、どのレベルで授業記録をとっているのか、自覚的になりたいです。 そして、その授業記録をどこでどのように何のために使うのかまでを含めて考えていきたいものです。 〈1〉〜〈4〉までのレベルがありますが、とりあえず〈1〉…
ほんと簡単に毎日のことを書き綴っている日記のようなもの「日々是好日」が2000号になりました。 これで5年間は続けてきたことになります。 何事も「10年」と言われるので、さらに続けたいものです。 この「日々是好日」、授業記録等も書いていたので以前は…
カルテ的な見方をもって子どもたちと暮らしていきたいものです。
・「記録をとる」という意識が働けば、必然的に子どもをよく「みる」ようになる。 ・継続的に「線」として捉えるようになる。 ・じっくりと「みる」という心理が働くので、子どもを待つようになる。 ・様々な子どもの活動の様子をみとるために、子どもに任せ…