ある子が小学生新聞を持ってきてくれました。
新しい地図記号ができるそうです。
(ちなみにうちも小学生新聞とっていますが、大人が読んでもおもしろいですよね)
また、「2020年東京オリンピック」に向けて様々な分野で準備が進められています。多く訪れる外国人向けに地図記号も改正されるようです。
過去には消えた地図記号や新しくつくられた地図記号も存在します。
それらをクイズにしながら地図記号についての概念を獲得し、新たに地図記号をつくる学習活動をしくみます。「私なら…」と考えることでその時代にあった特色ある地図記号をそれぞれの子どもたちが提案できるでしょう。
以下、実践例を紹介いたします。アレンジすれば社会科授業開きや参観でも十分に使える教材だと思います。(ちなみに、授業参観の時に保護者もいっしょに考えてもらったり、保護者の所に子どもをききに行かせたりすると盛り上がる)
【ねらい】
☆地図記号がその時代背景や状況に応じて削除されたり新しくつくられたりすることを理解し、これからの時代の見方を表現することができる。
①〈消えた地図記号〉
クイズ「地図帳から消えた地図記号がある。〇か×か?」
答えは〇。
答えは⑤の「水車」。
「なぜ使われなくなったのか?」
→水車がほとんどなくなったから。
他には、例えば「乾田」「水田」「沼田」である。
→軍隊が通行可能か判断するため。※戦争色がもろに出ている。
乾田(兵隊、洗車、大砲が通行可能)
水田(兵隊、洗車が通行可能)
沼田(すべて通行不可能)
※6年生の「戦争単元」でも活用可。
②〈つくられた地図記号〉
クイズ「小学生がつくった地図記号がある。○か×か?」
答えは〇。
答えは⑥「風車」と⑦「老人ホーム」である。
→共に平成18年、小中学生からの公募で決定。
→平成14年に「博物館・美術館」「図書館」も新しくつくられている。
③〈オリンピックに向けてつくられた地図記号〉
クイズ「オリンピックに向けて変化した地図記号がある。〇か×か?」
答えは○。
答えは①の「郵便局」。
他にも、
「なぜか?」
→外国人がよく訪れると思われる場所を、外国人に向けてわかりやすくするため。
「つまり、地図記号は、どういうものだといえるか?』
※「地図記号はその時代や状況に応じて工夫してつくられる」という概念を獲得。
④〈これからつくられそうな地図記号〉
「もしあなたがオリンピックにむけて地図記号をつくるとするとどんな地図記号をつくりますか?」
※地図記号を描かせ、理由を考えさせることが大切。その子なりの「時代の見方」が表現される。