社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

47 「追究」のさせ方

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新学期がはじまります。

自主学習のやり方は色々とあります。

僕は「追究」という形でかなり深く調べさせるようにしています。

「自学(自主学習)」と「追究」を分けています。

「追究」は基本週に1回。全員提出にしています。

「自学」は好きな時にどんな内容でも構いません。(自学のやりかたは最初に簡単に説明しますが、そんなに縛りを設けません)

「追究」の方はきっちり説明します。

以下のような過去のものを配布してポイントを伝えます。

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必ず書くべきものを設けます。

それと、「追究方法の視点」を作っていくことも告げます。

追究をすることは、ただ知識を獲得させるのではなく、「視点」を獲得させるためだと言っても過言ではありません。

 

【「追究ノート」をはじめる前に】

まずは質よりも量だと伝える。

◯過去のものを紹介する。「憧れ」を抱かす。

◯「調べたきっかけ」を必ず入れる。

◯参考文献を入れる。

◯「ふり返り」を必ず入れる。

◯持続可能な形でする。週に1回程度。

◯追究ウォーク(人の追究を見て回る)をする。付箋に「よさ」を書いてはる。

◯必ず掲示をする。

◯「視点」を入れる。授業とリンクさせる。

◯視点を増やしていく。明記する。使えるようにする。

◯ファイルをしてストックしていく。

◯教師は必ず評価、コメントをする。

◯教師は全体で紹介し、価値づけする。

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以下は、1年後(3月)の子どもたちの言葉の一例です。

教師が「ゴールイメージ」をもって取り組むことは大切なことです。

 

【1年後の子どもの言葉】

○「もう4月から僕の追究もすごく成長してると思います。 6年生になっても追究で手にした「書く力」を活用していきたいです」

○「追究はいろいろな新しいことを教えてくれるので勉強にもなります。僕は追究する意味を理解してやったらいいものができると思います。僕は今までの追究はきっかけを持ってやっていたからその意味がわかるとすごく嬉しいし、達成感があって追究をやってよかったと思います。僕は追究にいつも自分の気持ちを書いています。そのほうがもっと楽しいからです。これからも楽しく追究をやっていいものをつくり、新しい視点を見つけていきたいです。これからも深く調べていきたいです。」

○「今までは僕の成長を書いていたけど、みんなもよりよくなっていって協力追究などいろいろ追究の技を見つけてそれもみんな真似してどんどん広まっていきました。追究は謎を解決すると新しい謎が生まれていきます。それはとってもいいものでした。やっていること一つ一つに意味がありました。その意味が理解できることでいろいろな自立性がありました。僕は「未来をがんばるめに今を頑張っている」と思います。僕が目指すすのは「未来の幸せ」です。そのためにがんばっていきたいです。」

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