「どうやって教材を見つけるの?」と訊かれることがよくあります。
うまく表現できませんが、教材になりうるものを直感的に感じるアンテナがあります。
そのアンテナを常に張っていることがポイントです。
ただ、そんなに強力なアンテナでなくてかまいません。
ほんの少しアンテナを張ることで、普段何気なく見ているものが少違って見えてくることがあります。
何事も素材として見ることができる眼をもつような状態です。
私の場合、三つのアンテナがあります。
一つ目は、すぐに研究授業が迫っている、というような切迫した状態で働くアンテナです。
1ヶ月後に農業関係の研究授業を行うときであれば、やたらと米や野菜の絵が目に飛び込んできます。
amazonの買い物かごに入っている書籍も農業関係ばかりになります。
二つ目は、「あ、これはなんとなくいつか教材にできそう」という目で働くアンテナです。
例えば、西粟倉村、移動スーパーとくし丸、オリンピックの食材等、数年後に教材になりそうなものを意識しておきます。
ノートにメモしたり、パソコンに軽く書きとめたりしています。
ずっと温め続けていくものです。
三つ目は、直感で「おもろい!」と感じたときに働くアンテナです。
教材になろうがなるまいが、自分がおもしろさを感じたものをメモしていきます。
実は、私はこれが一番大切だと思っています。
何となく世間の見え方が変わったり、少し日常生活がおもしろく感じたりします。
散歩に出かけたときも「おもろい」を発見します。
メモがないときはスマホのメモ機能で音声入力をしています。
メモをしなければ絶対に忘れます。
少なくとも私は…。
そういう「ワクワク感」が教材づくりにつながっているのだろうと思います。
意図的に教材を探すことも大切。
あたためておくことも大切。
偶然発見することも大切。
とにかく何かしら「ワクワク感」をもつことです。
まずは自分自身がおもしろがりたいものです。