社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

445 「教科書と授業の四類型」より

昨日はクローズ名会で「教材」について勉強していました。

教科書についても話題になりました。

 

教科書には、教材と教育内容という二つのレベルの内容が記述されています。

教材とは、一時間の授業で子どもに提示する内容のことを指します。

教育内容とは、それを通して子どもに伝達したい内容を意味しています。

教科書には、この教材と教育内容の両者が記載されています。

それを踏まえた河南一氏(1991)の分類を見て「なるほど」と思います。

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実際見られる社会科授業のほとんどは類型Ⅰか類型Ⅱで、社会科好きの人は類型Ⅱの授業をよく行うでしょう。

公開授業などでよく行われるのも類型Ⅱが多いですね。

類型Ⅲや類型Ⅳは、「優れた社会科授業」と評されてきた授業ですが、今はほぼ見られない気がします。

特に類型Ⅳは。

 

独特な授業である類型Ⅲや類型Ⅳの授業を開発したいと思うと共に、今本当に研究を進めていかなければいけないのは類型Ⅰだと個人的に感じています。

類型Ⅰで深い学びを生み出す手立てを考え、教科書を使って持続可能な授業を目指したいからです。