社会のタネ

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482 教科書の活用場面

子どもが教科書を活用する場面について、次の四つに分けることができます。

教師の指示あり

授業中  A 

授業外  B

教師の指示なし

授業中  C

授業外  D

 

Aは、教師の指示により、授業中に活用するタイプ。教科書記述を読みとったり資料を確認したりすることが中心になると考えられます。

Bは、教師の指示により、授業外で活用するタイプ。課外で追究する場合、手引き書として教師が促すことが考えられます。

C は、授業中に子どもが自主的に活用するタイプ。自分の考えを立証したり説明したり、学習のまとめをする時などの活用が考えられます。

Dタイプは子どもが自主的に課外で活用するタイプ。自分がもっている問題を追究したり、考えの参考にしたりするときが考えられます。3年生であれば地域、4年生では県外、5年生では国内に出かけるときに活用できる。6年生は史跡等に訪れるときに活用できる。いずれにしても、教科書内に記載されている情報や学習問題、活動例を参考にしながら自分自身の問題解決に向けて活用する姿だと言えます。

 

つまり、子どもの教科書活用としてはA→B→C→Dにいくほど主体的なものとなり、子どもが教科書を活用する姿としては望むべき姿です。

スモールステップを踏みながら、子どもが教科書を自在に効果的に使えるようにしたいものです。

これらの教科書活用については、場面ごとにうまく活用する子どもが必ず出てきます。

その姿を取り上げて価値づけます。

そうすることで、活用方法の「モデル」ができる。まずは「モデル」を育て、周りの子どもも感化されるようになると、教科書を活用する技術は一気に広がりをみせます。

また、教科書を活用することで新しい発見をしたり、日常で役立てたり、その面白さや有用性を感じさせることが重要となります。