子どもたち学び方を加速度的に進めるのが、ICT機器です。
一人一台端末環境が実現しようとしています。
今まで授業中に調べる対象物が教科書や資料集等の紙媒体のみでしたが、インターネットで容易に調べられるようになります。
調べる活動の幅が大きく広がります。
ロイロノート等のアプリを使えば、自分が得た情報を整理し、まとめ、発信するような探究的な学習も進むでしょう。
しかし、ここで気をつけなければいけないことがあります。
探究的な学習を進めた結果、社会科の教科として獲得する知識のレベルは本当にそれでいいのか、ということです。
探究の方法は上手くなっていきますが、社会科として獲得させる概念理解が不十分なことがよくあります。
そうならないためにも、子どもたち自ら「なぜ〜?」という概念的理解を導く「問い」を設けながら追究していく必要があります。
「目には見えないもの」を意識して追究するべきです。
「学習内容」が疎かになることが考えられるので、「学習内容」と「学習方法」をしっかりと分けてふり返らせる必要もあるでしょう。
「学び方」は自分で獲得できるようにしていきますが、子ども達だけではたどり着けない世界があるときは、教師が躊躇せずに導くべきです。
自分たちだけではたどり着けなかった世界を見ることで、さらに子どもたちは自分で追究しようという意識が生まれます。