1 「個」を見る
「本当に「個」の成長を見ることができているのか」ということを自問自答します。
自分の実践で弱いところは「徹底的に個を見る」ということです。
個を見るために1人ひとりの記録はとっています。
しかし、「徹底的に」というと自信がありません。
「ひとりに着目することは、その子との関係において他をもみること」と上田薫氏(1988)は『学力と授業』の中で述べています。
今一度、「徹底的に個を見る」ことで、授業における子どもの思考の流れや一人ひとりの子どもの認識の変化、関係性の理解を客観的に把握していく必要があります。
客観的に把握するには、記録をとり続けることしかありません。
2 本当の子ども理解
そこで再注目したいのは、安東小で有名な「カルテ」と「座席表」の実践です。
タブレット端末導入により、私自身もタブレットを常に持ち歩くようになりました。
グッドノートというアプリを入れ、その中にデータとして座席表を入れておけば子どもの記録もとりやすくなりました。
ポイントは、即時的に簡潔に継続的に記録をとることです。
それをつなぎ合わせたときに子どもの本当の姿が見える気がします。
座席表だけでなく、板書写真も貼り付けるとより具体的に視覚的に子どもの様子が把握できます。
美しく記録するのではなく、泥臭くても生の言葉を綴り続けることが重要です。