授業デザインということで意味するのは、授業を対話の場として構想するということである。デザインを規定するのは対話である。デザインとは、ひと・もの・こと相互の対話の関係の構想と表現である。したがって授業のデザインは、教師と教材(文化)、教師と子ども(たち)、子どもと教材(文化)、子どもとメディア等の対話を構造的に表現することを意味する。
藤岡完治、北俊夫編(1997) 『新学力観のための評価と指導 第2巻 評価で授業を変える』(ぎょうせい)p22より
藤岡氏は、6つの構成要素からなる単元レベルでの授業デザインを提案しています。
A ねがいを明確にする
B 目標を明確にする
C 学習者の実態をつかむ
D 教材を研究する
E 教授方略をたてる
F 学習環境とメディアを整える
それぞれの構成要素を明確にすると共に、それぞれの関連を調整することで、意図のはっきりした明確な授業構成ができあがります。
構成要素は、どこからはじめてどこに移ってもよいということがポイントでしょう。
いろんな入り口から授業デザインをはじめたらよいのです。
氏は、「目標の呪縛から解放」と呼んでいます。
目標にがんじがらめにされずに、柔軟に、豊かに授業デザインを考えたいものです。