社会のタネ

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1072 学習の個性化の3段階

加藤幸次(1982)は、指導の個別化を4つのモデルと8つのサブモデルに分け、学習の個性化を3つのモデルと6つのサブモデルに分けました。

学習の個性化を詳しく3段階に分けると次のようになります。

 学習の個性化への第一歩は、学習者に学習活動の順序を選択できるようにすることです。自分の興味・関心に応じてどこから開始してもよい学習です。最終的にはすべての学習課題を完了することとなります。

 次に、学習課題を選択できるようにすることです。学習者は複数の学習課題の中から1つを選び、学習します。選ばなかった課題は学習しません。選んだ課題を学習することで、その単元でのねらいが達成できるように教師がそれぞれの課題を設定するようにします。

 最後は、学習課題そのものを学習者が設定できるようにすることです。学習者が学びたいと思うことを学びたいやり方で学べるようにします。ある単元の中で、自分の興味あるテーマを決めて学習する方法や総合的な学習の時間等と関連づけて行う方法が現実的でしょう。  

また、それぞれの子どもの学びを共有する手だてを考える必要もあります。

 

〈参考文献〉

加藤幸次(1982)『個別化教育入門』教育開発研究所