社会のタネ

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1183 「自由研究」の時間



昭和22年(1947年)、戦後教育最初の指導要領の中には「自由研究」の時間がありました。
4〜6年生まで70~140時間が配当されていました。
子どもの個性を伸ばし、自発的な活動が行われる余裕の時間として設けられていました。
しかし、昭和26年(1951年)の改定では、この自由研究の時間は姿を消します。
「各教科の学習の時間内にその目的を果たすことができるようになった(p21)」と記され、所定の目的を達成されたと述べられていますが、「う〜ん、本当かなぁ(^_^;)」と思ってしまいます。
辿って探っていくと、「総合的な学習の時間」の原型はここにあったんだろうなぁと想像できます。
もし、「自由研究」の時間がなくならずにずっと続いていたのなら…とも考えます。
ただ、ここから「教科以外の活動の時間」として、児童会やクラブ活動などの特別活動がはじまります。
その時代、その時々のバランス、塩梅、色んなものを加味して決まっていくんだろうなぁ、と。
ちょっとそういう「決まっていく瞬間」を覗いてみたいものですw

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