社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

673 副読本

社会科の副読本は、各地域の社会科部会の方々によって作られることが多いです。 したがって、地域の特性が細かな視点で書かれており、地域の特色あるガイドブックとしても意味があるものとなっています。 自治体によっては「港」や「森林」に特化した副読本…

672 「感度」を高める

社会科の授業をしている時によく思うことがあります。 社会科は子どもの生活経験がより表れ、その子「らしさ」がよく出る教科だということです。その子「らしさ」を出すには 〇十分に対話する時間とゆとり 〇おもしろいと感じる「感度」 が必要です。 十分に…

671 『子どもをとらえる構え』長岡文雄

子ども理解に裏打ちされた、厚みのある実践を続けてこられた長岡文雄氏。 本書は1975年の古い書籍ですが、今読んでも古さをまったく感じさせず、教師としてのあり方を考えさせられる名著です。 以下、本文の中にある長岡氏の言葉を紹介いたします。 〇一般に…

670 「学び方」を変える端末機器

子どもたち学び方を加速度的に進めるのが、ICT機器です。 一人一台端末環境が実現しようとしています。 今まで授業中に調べる対象物が教科書や資料集等の紙媒体のみでしたが、インターネットで容易に調べられるようになります。 調べる活動の幅が大きく広が…

669 「学び方」の変化

今回のコロナ禍で子どもたちに大きな空白が生まれました。 その空白をどのように埋めていたのかは子どもによって大きく違っていたでしょう。 学びを止めず、自分で学びを進めることができた子どもは、「学び方」を知っていた子ども達です。 これからまた何が…

668 歴史教育法

ぼちぼち歴史学習に入ろうとしているので、歴史系の書籍によく目を通しています。 こちらは和歌森太郎著の社会科歴史教育の先駆的理論書です。 氏は、社会科の目的を究極的には、 「かしこく正しい選挙民となるにはどうすればよいか」という「大きな問題解決…

667 柳田社会科

日本民俗学の成果を基盤とした内容と方法原理による社会科である「柳田社会科」。 しっかり勉強せねばとずっと思っていました。 そのための必須書籍がこの2冊。 柳田社会科の「出発」と「発展」がよく分かります。

666 「個」を見る

「本当に「個」の成長を見ることができているのか」ということを自問自答します。 自分の実践で弱いところは「徹底的に個を見る」ということです。 個を見るために1人ひとりの記録はとっています。 しかし、「徹底的に」というと自信がありません。 「ひと…

665 「間」をとること

1 授業内の「間」 授業の中での「間」を大切にしています。 子どもが発言した言葉を受け止めた後に一呼吸置く瞬間や、教師が発問や説明をした後に一呼吸置く瞬間です。 子どもたちは「間」があることで自分の問題として捉えたり、じっくり思考したりするこ…

664 子どものつぶやきが聞こえる

「子どものつぶやきが聞こえる、それは小学校一級普通免許よりも、もっと大切な免許状なのだ」 (東井義雄『村を育てる学力』より)

663 継承

『子どもとかかわる教育』 『学級革命』小西健二郎氏の教え子である玉田勝郎の著書です。 こういうの、何か素敵です。 東井義雄の『村を育てる学力』についても章を立てて論じられています。

662 教師の原像、教師の原点

『学級革命』小西健二郎 戦後の混沌と激動を包みこんだ10年。 小西健二郎氏が20代の頃の実践。 当時の子どもたちの綴った文章と共にありのままを記述しています。 ホンモノの「実践」とはこういうことだと知らしめられます。 一人ひとりの子を誠実に深く…

661 なぜ授業研究が必要なのか

なぜ授業研究が必要なのか 授業研究の目的は、授業の中で新たな子どもの思考や活動を発見することです。 一言で言え ば、「子ども理解」です。 子どもを新たな視点で捉え直す行為こそが、授業研究の本質であると 考えられます。 …

660 概念型単元

知識を構造的に捉えて、それをフレームの中でどのように機能させていくのかを明確にしていくヒントがもらえます。 概念型単元を設計するためのステップが興味深く、今の自分の単元づくりにちょっとメスを入れられそうな感じがします。 時間をかけてじっくり…

659 研究授業

昨日、研究授業をさせていただきました。 6年生の政治単元。 新型コロナ感染症を教材に扱いました。 「よかった」と思える授業をしたことはただの一度もありませんが、授業させていただけて「よかった」と毎回思います。 子どもたちは、とってもがんばりまし…

658 貴重な絶版書が

古書を探すのが好きなので、たまにAmazonなどをチェックします。 絶版書はかなり高額で販売されていますが、なぜか格安で販売されていることもあります。 昨日は、藤岡信勝氏の『授業づくりの発想』。 僕も常に身近に置いている書の一つです。 yohhoi.hatena…

657 指導言

「社会科は暗記教科だ」「活動あって学びなし」と揶揄される言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 なぜそのようになってしまうのかは「指導言」について考えると理解できます。 授業中に教師が発する指導のための言葉を「指導言」といいます…

656 クエスチョンゲーム

【ねらい】質問を考えさせることで、思考力を高める。 出題者が隠した答えを子どもが質問しながら当てるゲームです。 例えば、「歴史人物3クエスチョンゲーム」があります。 出題者が、ある歴史人物を選びます。 子どもたちが3つ質問して、その歴史人物を当…