生活科
いわゆる2年生生活科と3年生社会科の「まち探検」。表面的には似たような活動に見えますが、その目的とねらいには大きな違いがあります。生活科の「まち探検」では、子どもたちは自分と地域とのつながりや関わりを通して、主観的に地域を見つめます。ここで…
奈良女子大学の土谷正規氏による一冊です。氏が1年生を3回連続で担任した際の貴重な記録でもあります。1年生の子どもたちの成長や学びに対する深い洞察が詰まっています。特に1年生担任の先生方にとって、実践的かつ参考になる内容となっています。また、総…
そもそも「気付き」は、どの教科においても学びの根っことして重要な要素です。 特にこれからの教育では、子どもの問題発見が重要だと言われているように、自ら新たな視点や理解を得る「気付き」の力が重要視されるでしょう。 気付きとは、自分の中にある問…
嶋野道弘(1996) は、「発問の真義は一見遠回りに見える方法をとりながら、子供に思考の場や正しく判断する機会を与え、自発的態度を育てようとするところにある」と述べます。子どもの自発的態度を育てるというところに重点を置いていました。 また、嶋野…
東井義雄(1957)は、子どもたちの「生活を耕す」には、 「子ども一人一人の内面的な生命活動に喰いいって行かねば、どうにもすることのできない問題だからである。」 と述べます。 また、 「子どもの一人一人が、まず、自分の内面的な意識活動や、それに関…
いわゆる2年生生活科と3年生社会科の「まち探検」の違い。 同じように行われているけど、そのねらいはまったく違う。 「活動あって学びなし」にならないように気をつけたい。
生活科の授業をしている時、子どもが活動に没頭している時があります。 例えばおもちゃ作りをしているシーン。 Aさんは、飛び跳ねるおもちゃを作りたいのです。 でも、なかなかうまくつくることができません。 紙コップに輪ゴムを何度もつけ直してうまく跳ぶ…
「生活科は、子供が身近な地域で、見る、調べる、作る、探す、育てる、遊ぶなどの活動や体験を存分に行い、子供の中に「ふるさと」を育てる教科」(嶋野道弘(1996)『生活科の子供論―1人1人が輝いてみえますかー』明治図書.p147) ほんまそうだよなぁ。 …
「いくらよい授業をしても、授業だけで終わってしまったのでは、子供はやがて授業からも教師からも離れてしまう。」嶋野道弘(1996)p132 そう、授業は学習のきっかけにすぎない。だから、1時間の授業だけを参観して「善し悪し」を検討するのはもうナンセン…
「子供がここにいても、子供がここにいないことがある。子供がここにいないのに、子供がここにいることがある。」 嶋野道弘(1996)『生活科の子供論―1人1人が輝いてみえますかー』明治図書p13これ、ほんとそうだよなぁ。本当に「子どもがいる」とはどうい…
生活科の本質は「気付きの質を高めること」。 「気付き」やその高め方のポイント等は図の通り。 実は、昭和30(1955)年度改訂版の学習指導要領(社会科編)では、 「…自分たちが学校や家庭の一員として毎日の生活をしていることに気づかせる。」 「自分たち…
例えば2年生の生活科「野菜をそだてよう」の単元。 一覧で記録することで、子どもたちはミニトマトの生長を時系列で視覚的に捉えることができます。 「成長」という変化の視点をもってみることができます。 この変化の視点は、汎用的に使える視点です。 生…
気付きの質を高めること、本当に大切。 こういうのを考えていたら、低学年での学びがほんまに勝負だなって感じます。
子どもが無意識的、無自覚的に見方・考え方を用いるからこそ、その場面を教師が見取ることが重要になります。
「違い」を把握して活動したいものです。
生活科を直接子どもたちに指導した経験が少ない。 だからといって生活科について無知であることは罪である。 社会科を主に研究しているが、社会科の実践をより豊かにするためにも生活科について研究する必要がある。 生活科と社会科との「違い」や「つながり…