2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧
生活科を直接子どもたちに指導した経験が少ない。 だからといって生活科について無知であることは罪である。 社会科を主に研究しているが、社会科の実践をより豊かにするためにも生活科について研究する必要がある。 生活科と社会科との「違い」や「つながり…
◼️子どもたちが生命の充実を感じる場合の五つ 1 食べ物がおいしく、活動に疲れを覚えず、ねむりが安らかであるとき。 2 一日一日と各種の能力を高めるとき。たとえば九々が言えるようになったり、自転車に乗れるようになったりするとき。 3 船の模型をつ…
出題者が用意した答えを、解答者側が質問しながらできるだけ早く答えるゲーム。 「3回しか質問できない」という制約があるので、どんな質問をどの順ですればいいのかという論理的な思考力を高めることができます。 出題者「今から、歴史人物3クエスチョン…
この夏にやりたいことのひとつ。 「徳永康起」をじっくりと読み味わい、感じること。 そして、ちょっとまとめたい。
村山槐多にどっぷりです。 「一本のガランス」(1918年) ためらふな、恥ぢるな まつすぐにゆけ 汝のガランスのチユーブをとつて 汝のパレツトに直角に突き出し まつすぐにしぼれ そのガランスをまつすぐに塗れ 生のみに活々と塗れ 一本のガランスをつくせよ…
「本当の自分」といえるようなものは存在せず、あるのは生きていくなかで関わるそれぞれの相手に対する「分人」であり、「本当の自分」だと思っている自分は、「分人の集合体」に過ぎない。
「個別化」や「個性化」を考える上で、こういった「段階」を目の前の子どもの実態から考えておくことも大切だと思います。
人はそれほどリフレクションしないという現実があります。 それはそうです。 反省ばかりをしているとしんどいです。 楽に愉しく先をみていきたいものです。 しかし、効果的なリフレクションは、間違いなく人を成長させることができます。 子どもたちはうまく…
イケイケドンドンだった自分の学級経営を大きく変化させた理由を言語化してくれているような書。「何を大切にしたいのか」という考えで授業も変わってきます。ICT端末の普及は、このような子達を輝かせ、豊かにするためにもあると強く思います。 外交的な人…
市販されている評価テストはほぼ学習内容の事実的知識を問う問題です。 このようなテストを毎回していると、子どもたちは「大切なのは覚えることだ」と認識します。 評価テストのあり方も変えていく必要があります。 学び方や学んできたプロセスを問うような…
「教授とは教え授けるのではなく、自らを教え自ら学ぶの生活を生活せしむ謂である。教授は文化の伝達ではない。教育は教え授けたることの反復練習ではなく、自由なる学習による自己創造である。教師はいかに教えるべきかよりも、いかに学ばしむべきかに苦心…
1950年代からの教育の動向は、戦後新教育への批判から展開していった教師中心の注入主義な教育、画一的な教育でした。 大量生産の仕組みの中で労働者に要求されるのは一定の基礎学力です。 大衆教育が成立し、多人数教育という形を取らざるをえませんでした…
最近よく見かける「LGBT」という言葉。メディアなどでも取り上げられ、この言葉からレズビアン、ゲイの当事者を思い浮かべる人も増えている。しかし、それはセクシュアルマイノリティのほんの一握りの姿に過ぎない。バイセクシュアルやトランスジェンダーに…
「文字言語」が生まれるまでは、「音声言語」と身ぶりで人はコミュニケーションを行ってきた。やがて文字を発明する部族や民族が現れ、それが広まっていった。それから人は、「文字言語」と「音声言語」を使い分けてコミュニケーションをとるようになってい…
「教師の問は教師の問でありながら、同時に生徒の問である。夫れは生徒を代表しての教師の問である。反對に生徒は教師の問を自らの問とすることによって始めて答の探究へと向ふ。」 篠原助市(1938)『教育断想』p269 そう。 「問い」を子どものものにするため…
長岡文雄氏の考え方やエピソードは、 様々な書籍で引用されています。 例えば、下図。 元文部科学省 主任視学官で、子どもの学びに基 軸を置き、その研究と教育の活 性化に向けて取り組んでいる嶋野 道弘氏による『教育の精神と形―学びの本…
「個別最適な学び」の関連書籍を年代順に並べます。 その当時に現在進行形で実践されて出された書籍と、その当時の実践をふり返りながら書いてある書籍があります。 それらを同時に俯瞰して読む必要性を感じます。 そして読んで整理したことをもとに自分の考…
カルテ的な見方をもって子どもたちと暮らしていきたいものです。
メタ認知と自己調整は似ています。 自己調整は、他の人をモデルにして学ぶ観察学習であるとされています。 どちらにも重要だと言えることは、 「自律性と自己決定性を高める」 ということです。 これらを子どもたちが感じられるような工夫を教師は行わなけれ…
重松鷹泰・上田薫・八田昭平編(1963)『授業分析の理論と実際』黎明書房 当時大きく取りあげられていた「授業分析」について、理論的に事例的にまとめられた591ページに及ぶ大著。 本書ができるまでに研究者、実践者が共に協力し、約10年の歳月を要してい…
前著『ひとりひとりを生かす授業の理論 (授業研究全書)」』から7年越しに発刊された安東小の研究の足跡。 『どの子も生きよーカルテと座席表から「全体のけしき」までー』。 2つセットで読むことで、「あたりまえのことをあたりまえに続けてきた」 (けっ…
木下竹二氏(1972)は、『学習原論』の中で、 「元来疑問は教師が提出するのは主でなくて学習者が提出することを主とせねばならぬ」 「学習者は、疑問をもって学習を開始し、疑問を持って学習を閉じる」 と述べています。 このように、疑問、つまり「問い」を…
1980年代の書籍は、理屈ではなく生の記録として「実践」というものを教えてもらえるものが多い。 しかし、広く知られていない人物、書籍もある。 杉浦健支氏もそのお一人。 39歳という若さで急逝された。 生活実感に根ざした実践で編まれた本書。 その実践…
・「記録をとる」という意識が働けば、必然的に子どもをよく「みる」ようになる。 ・継続的に「線」として捉えるようになる。 ・じっくりと「みる」という心理が働くので、子どもを待つようになる。 ・様々な子どもの活動の様子をみとるために、子どもに任せ…
授業研究の目的は一言で「子ども理解」です。 それは、けっして印象的、感覚的に捉 えるということではありません。 より客観的に分析的に連続的に多面的に子どもを捉えるという ことです。 そこには「具体」が必要となります。 その具体を表すのが、「子ど…