社会科理論
近年、教育現場において「自分ごと化」という言葉が多用されている。しかしその内実は多義的であり、しばしば教師による「押しつけの共感」や「安易な当事者性」として語られ、誤解を招く危険性がある。本稿では、教育現場における議論を整理しながら、「自…
社会科の学びで目指したいのは、事実を覚えるだけの「白黒の知識」ではなく、背景や意味を伴った「カラフルな知識」です。白黒の知識は、出来事や数字、用語をそのまま記憶するだけにとどまります。例えば「日本の水産業の漁獲量は減っている」という事実を…
昨日の学びを通して、社会科授業の組み立て方について考えを整理しました。 授業は「①ゴール → ②概念 → ③問い」という流れでデザインするとよいのではないかという話。1ゴールの設定 まず、どのような市民像・子ども像を育てたいのかを定めます。2概念の選…
発売はまだ先ですが、Amazonでの予約が始まりました。 『はじめての社会』は、若手の方をはじめ、社会科授業に不安を抱えるすべての方をサポートするためにつくられた一冊です。 また、若手の方を対象には書いていますが、ベテランの方が初任の方と対話する…
もう一つは「超具体」について。 これも大事。 じゃあ、社会科における「超具体」って何なのか? 「具体」と「超具体」って何がちがうのか? 「具体」 社会的事象や問題を理解するために、目に見える事例やデータ、身近な例を通じてわかりやすく提示するもの…
子どもの学習を見ていても、「リアル」のない学習はしんどいなぁ…と。 では、「リアル」とは何か、ご質問いただきながら最近考える機会をよくいただきます。 ちょっと考えてみた、社会科における「リアル」とは。 子どもが社会的事象や問題を自身の感覚や経…
社会科の本道は、児童の実態に即し、彼らの考え方や価値観の発展に寄与することである――重松はその信念を繰り返し説きました。社会科教育の本質がそこにあるからこそ、その指導は一筋縄ではいかず、現場の教師たちは絶えず創意工夫を求められます。その難し…
読み返しながら色々と考えます。 子どもの認知過程を理解する上で、認知機能の個人差を考慮することは非常に重要です。子どもたちがどのように学び、知識を構築していくのかを捉えるためには、外に見える成果や行動だけでなく、子どもの内部で起こっている認…
1 学習の一貫性と知識の相互連携を生む縦横の軸の重要性 「縦の軸」と「横の軸」は、学習を通して一貫性をもたせ、知識を相互に関連づけるために重要な考え方です。「縦の軸」は学年を超えて継続されるテーマのことで、学年間のつながりを形成します。一方、…
最近、「そもそも◯◯って何?」ということをよく考えます。普段当たり前のように使っているけど、「そもそも社会的事象とは…?」など、いっぱいあります。これ、授業の前提としての説明不足を感じる僕の反省からです(^_^;)子どもが豊かに伸びやかに考えられる…
最近、上位概念やそのものの本質についての話をすることが多いです。 たとえば、「社会科とは何か」といった問いや、「○○という単元は何を学ばせるのか」「公民的資質とはどんな力を指すのか」といった一言で表現することが重要だと考えます。 正直、このよ…
事実から社会的意味、さらには歴史的意義へと学びを広げていけるようにしたいものです。「理解の四段階」を実践に取り入れて考える際は、その事実の背後にある動機や目的を探り、社会的な状況の中でどのように変化し、最終的に歴史的な意義を持つかを考えさ…
「社会認識形成」について色々と考えています。とりあえずこの2つの図をもとに。それぞれが異なる視点から知識の形成過程を説明しているため、これらを総合的に捉えることで、より包括的な学習プロセスが見えてきそうです。以下、4つの観点から整理してみ…
ドキリとするような言葉がいっぱい並んでいます。 筆者の奥西氏は戦中から教師をされてきています。 教育の面で戦争に協力したという負い目を感じながら戦後も教鞭を執られています。 そのような教師の眼から見る「社会認識」の見方や捉え方を、書籍を通して…
授業の子どもの様子や子どもとのやりとり、子どものことばや表現をもとにしてつくってみました。 こんな感じかなぁ〜、、。
手元に届きました!こちらは末席を汚す形での執筆でございます。ちょうど学習指導要領が改定され、次の改定まで折り返しにきたようなところ…。まさにナイスタイミング!「これから」の社会科のことを考えるに相応しい一冊です。澤井 陽介・中田 正弘・加藤 …
復刊決定! https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-428908-8 社会科を考える上で必須の一冊です。よき書はみんなで広めましょう(^_^) 実はこの書籍、『社会科実践の追究』の中でも言及しています。 ぜひこちらも合わせてご購入ください♪
【新刊】 届きました! やっぱり手に取ると嬉しいものです。 表紙の質感、色も気に入っています。 古書を彷彿させるようであり、上品なゴールドの風合いもあり…。 読み込んでいくことでいい味を出してくれそうです。 毎回のことですが、一冊の本ができあがり…
事象理解の3つのベクトル。意識すると、より「見える」ようになります。
社会科授業においての「予想」。 何のために子どもたちが予想しているのか意識したいものです。
1年前、永田忠道先生と対談させていただきました。 社会科が苦手な方、社会科にチャレンジしたい方に届けば…という想いをもっての対談です。 「学習問題・学習計画」に話題を絞ってのお届けです。 永田先生リードのもと、普通に楽しく対談させていただきま…
1年前、永田忠道先生と対談させていただきました。 社会科が苦手な方、社会科にチャレンジしたい方に届けば…という想いをもっての対談です。 「学習問題・学習計画」に話題を絞ってのお届けです。 永田先生リードのもと、普通に楽しく対談させていただきま…
120p程度の書籍ですが、社会科授業の基礎・基本、エッセンスがギュッとつまっています。 よろしければお手にとってみてください。 アマゾン等で販売されていません。 お申込先は、日本授業UD学会HP、または下記URLへアクセスください。 eventpay.jp
子どもが社会的事象と出合う時、そこから問いを引き出すと共に、出た問いを方向づける資料や発問が大切。
いろいろあるけれど…。 次のようなことを大切にしたいものです。 ①教室で社会の一部を切り取った社会的事象について学ぶ ②学んで獲得した知識や方法で社会を見る ③社会全体の見え方が変わる ④見えたことを活かして行動する
(学習指導要領において)社会科学習をはじめる際に、どの学年でももっておきたい視点。
検証学習や発見学習、探究学習等、その時の問題意識に応じて様々な方法が生まれます。 なぜその考えや方法が生まれたのか、何を大切にしていたのか、それぞれ探って知っておくことはやはり必要。 社会科検証学習はざっくりとこんな感じかな。
地理学習ではなく、小学校における地理的学習について考え、追究するには必須の文献。3年生で地図帳が配られるようになったのは大賛成。ずっと望んでいたことがようやく叶った感じ。でも実は、地理的学習は1,2年生の日常生活から意識して行っていくことがミ…
・活動あって学びなし ・手段(ICT活用)の目的化 にならないように。
山口ら(1963)の『社会科指導内容の構造化』における「指導内容の構造化」を契機として構造論が活発になり、続いて「学習の構造化」「目標の構造化」などが言われるようになった。平田嘉三・香中社研共編著(1966)『社会科における学習構造』や香川県社会…