授業研究・子ども理解
子どもの様子を記録し、その子の具体的な姿や学びを追ってきました。そうすることで多くのことが見えてきました。その子の癖。その子の思考方法。その子のものの見方。その子の他者とのつながり方。その子のこだわり。大げさかも知れませんが、その子の生き…
教材研究している時ってワクワクしませんか? そのワクワクのプロセスを子どもと共に共有すればいいですよねー。
「一人ひとりの子どもの発話が長い」 というご意見をいただいた。 「この子」が自分の考えや想いを語ることのよさがあるとともに、その尺の長い言葉の意味を汲み取れない子や、最後まで整理して聴ききれない子がいることも事実。 聴いている大人からすると、…
伝統ある大阪社会科研究会の会報に寄稿させていただきました。 「ん〜、何かこうかなー。」と考えていましたが、実践者の視点として、子どもの育ちについて書かせていただきました。 貴重な機会をありがとうございました。 ーーーーーーーーーーーーーーーー…
東井義雄は人との出会いを大切にしていました。その中でも臼田弘蔵との出会い[1]は東井にとって大きかったことがわかります。東井義雄(1986)[2]は、当時の学校長である臼田とのエピソードを記しています。ここでは、その中から1つだけ紹介します。次のよ…
先日のUD学会の授業協議会で有田和正の話題が出てきました。 その後、ある方に、「『有田和正』のおすすめの一冊は何?」と訊かれたので、ぼくはこの一冊を紹介させていただきました。 『子どもが生きる社会科授業の創造』です。 また、有田実践を「学習者主…
「領域はどうでもよい、子どもが育てばいいのである。」(長岡文雄) そう、社会科をやりたいというよりも、社会科という窓を通じて子どもを育てたい、子どもが育ってほしいだけ。ある一定の教科というレンズを通して子どもをさぐると、より明確にクリアに豊…
これらの書を読めば、「子どもがする授業」が「結果」ではなく、「過程」だということがよくわかります。形だけを追い求めると形骸化し、本質が見失われてしまいます。これはどの授業実践でも同じ。
授業分析は、「個」を追究するために行われるもの。
この本、すごいです。何がすごいかって。1年生から6年生まで、6年間持ち上がった子どもたちとの実践記録です。ストーリーとその事実が壮大すぎます。
「全員の子どもの学習権を保障し、誰一人残らず幸せにする」という上位概念の共有さえできれば、あとは手段は人それぞれ。 「そういうやり方もあっていいよね」って柔軟に考えられるようになって、色々と試行錯誤するのがおもろくなりますね。 今までの「当…
築地久子氏関係の書籍はいくつか見かけますが、筑地氏の単著はこれだけでしょうか。 それだけに、筑地の生の言葉が綴られています。 圧倒的に「個」を見る力からあらわれる授業のあり方。 それは、詳細で継続的な「記録」からきています。 ICTを活用すること…
「語義について、より厳密に。 従来よりも30~40%厳密さを増すようにして、意味をよく考えながら、言葉を選ぶ習慣を心がけること。 細かく言葉を綴っていくうちに、疑問や考えごとが増えるのです」 ゼミの指導教官から常に言われていた言葉です。 日々、子…
若松さんにお声がけいただいて書かせていただいたこの本が発刊からおよそ半年たった。 執筆の際、参考にした書籍は以下の通り。 書くことは読むこと。 いい勉強の機会をいただけて感謝です。 第1章 平野朝久(1994)『はじめに子どもありき』学芸図書 長岡…
堀川小学校で校長をされていた竹田正雄氏による、「子供の事実」によって論が展開される確かな一冊。 これは下の3冊と同時に読みたい。
「個」を理解するための子ども研究として重要な一冊。 ちなみに復刻版の序文には、次のように記されています。 「私達の研究は、子どもの育ちの中味を可能な限り深く、細かくつかまえて、何がどう変わるのかが知りたくて、つきつめていこうとしたものである…
今年も国語科のおもしろさを味わわせてもらっています(😊)今井鑑三、よい。子どもの「表現」は、最高。
教科の見方・考え方は「眼鏡」のようなものだけど、その子の見方・考え方は、その子の「眼」そのもの。「眼鏡」をよりクリアにして、その子が場面に応じていろんな「眼鏡」をかけることで、その子の「眼」が豊かになり、カラフルに世界がみえるようになる。…
一斉授業を否定しているのではない。一斉授業のメリットを活かしながら、デメリットを超えていこうとするもの。学習者の意思決定を大切にする授業過程を構想するもの。その具体的実践に挑戦したのが本書。 中の「黒」と金文字がかっこいい。
この本もおもろい。 目次見てください。大屋、曽根、林、滝沢、小山…。目次に生徒の個人名がずらりですよw 一人の生徒からはじまる学びがそこに記されています。最近ほんまに思うことですが、一般的な問いよりも、ある子を見ることで生まれる問いの方が、他…
「新しい科学に即応した素材構造に鋭く眼をむけるものではあるが教材構造の名において子どもとまったくはなれたところにおいて、教材とその系列を固定してしまったのでは、真に創造的な人間を育てることはできない。 また、いかに主体的学習、自主的学習、知…
手で見ること、足で見ること、頭で見ること、心で見るという五感で見ることを基本とします。 その五感を使って、「具体的に見る力」「関係的に見る力」「視点をかえてみる力」を育てるようにしています。 見る力が育てば問題発見ができるようになり、追究を…
「授業分析という仕事は、学校の体制を大きくゆり動かす。これはわたくしたちの最初予期しなかったことである。学校長以下職員の授業を見る目、子どものとらえ方が、飛躍的に深まり、教職員全員の協力(男女、新進と熟練者、教科分担などの区別を超えての協…
昨日、大正自由教育の話が出てきて、手塚岸衛のお名前が。『自由教育真義』を朝からちょっと読んでいました。もうこの時代からずっと子どもが「学ぶこと」を軸にされていたことが再確認できる内容が散りばめられています。よいです。 「教師は教壇を降つて机…
低学年においてより強く感じる言葉。 子どもの学習が生活の中に切り込み、子どもの生活が学習の中に切り込む。 生活と教科がより融合的に存在するところにおもしろさがある。 本書は生活綴方と体育という教科を結びつけようとする実践記録の書。 僕は体育を…
はじめて長岡文雄氏の肉声を聴いたのが2年前だっけな…。子どもたちの夏にまつわる日記を紹介し、そこにあらわれる子のたくましさ、人間のみずみずしさを謳っている感じがしました。「人間はもともと問う存在。問う子とを忘れたとき、人間でなくなっていると…
最近必ずいただく質問の一つに 「子どもが自分達で追究する学習形態で、到達させたい目標に子ども達がたどりつくのか」というものがある。 「到達させたい目標」とは、おそらく社会科で言えば概念的知識やより抽象度の高い知識のことと考えられる。 「知識」…
奈良女副校長であった土谷正規の定年退職の前に編まれた一冊。 土谷の仕事は多岐にわたるが、体育の授業だけに焦点を絞って構成されている。 とは言っても、体育だけでなく、集団指導論、総合学習論、増健論等、様々な角度から迫っている。 それがよい。 土…
社会科の授業をしている時によく思うことがあります。 社会科は子どもの生活経験がより表れ、その子「らしさ」がよく出る教科だということです。 その子「らしさ」を出すには 〇十分に対話する時間とゆとり〇おもしろいと感じる「感度」 が必要です。 十分に…
本書には4本の授業記録と考察が記載されています。 その中の一つに、僕が経験した状況とまったく同じ状況の授業記録があります。 「わかる」と共感すると共に、それを著者がどう考察したのか、自分との差異を見ます。 自分にはない捉え方、子どもの見方がそ…