2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧
『授業づくりネットワークNo.30―授業記録を読もう! 書こう! 』を読んで大いに刺激を受けました。これは多くの方に読んでいただきたい一冊です。 本書は授業記録を「読む」ことを中心に書かれています。題が「読もう!書こう!」であるのは、「実践者だったら…
自分の過去の実践をふり返る機会をいただきました。 6年生の戦後の授業。 学習問題を設定する場面。 はじめての社会科研究授業でした。 過去の記録(自分のつぶやきも含めて)を読みこみました。 (これはこれでつらい作業です(^_^;)) いろんな角度から分析…
秋月りすさんの「OL進化論」を題材にクリティカルシンキングを説明していく本です。 ちょっと軽い題名ですが、よくまとまってわかりやすいです。 ものの見方・考え方の核心は、自分の直感や印象、世間の常識や「通説」に疑いをもち、物事の関係を生み出した…
最近書籍をまるごと読むことは多くありません。 かいつまんで読むことが多いです。 雑誌ならなおさらです。 その時の状況にもよりますが、ほぼ読まずに本棚にしまうこともあります。 でも、必ず雑誌は購入しています。 辞書的に扱ったり、後で少し調べたくな…
ドキリとするような言葉がいっぱい並んでいます。 筆者の奥西氏は戦中から教師をされてきています。 教育の面で戦争に協力したという負い目を感じながら戦後も教鞭を執られています。 そのような教師の眼から見る「社会認識」の見方や捉え方を、書籍を通して…
以前、このようなことを書きました。 yohhoi.hatenablog.com もう少し詳しく見ていこうと思い、この本を読んでいました。 橋本氏の「理解」に対する捉え方がヒントになるのではと思っています。 つまり、「関係をつかむ」ための評価テストを適宜作成していく…
本を読むときにつける付箋はこれです。 ・小さいので本の文字が隠れない ・胸ポケット等に簡単にしまっておける(洗濯してしまったら悲惨なことになります(^_^;)) ・色が豊富 この「色が豊富」なのがけっこうポイントです。 こんな感じになりますが、色が重…
「米づくりのさかんな地域」の授業を考えています。 事例地として、庄内平野、濃尾平野、長谷の棚田を扱おうと思います。 事例地選択の観点は、 「自分が行って見てきた場所」 「自分が会った人がいる場所」 です。 さてさて、農林水産省のHPからデータをい…
「なぜAは〜なのか」は単文型の問いです。 「Bは〜なのになぜAは〜なのか」は複文型の問いです。 例えば、 「なぜ日本では寒い地域で多く米が生産されるのか」は単文型。 「世界では暖かい地域で米が生産されるのになぜ日本では寒い地域で多く生産されるのか…
以前にこのような記事を書きました。 yohhoi.hatenablog.com それからもう少し経済学習について勉強しようと思いました。 山根氏の書籍と合わせて経済学習についてしっかり学べる良書です。 さて、日本の経済教育が送れている理由として長洲(1961)は『岩波…
「なぜ?」に答えることが難しいことは前回お話ししました。 少しでも、「なぜ?」を答えやすくしたいものです。 ここでは、「なぜ?」を使わなくても「なぜ?」が内在していたり、「なぜ?」を問うのと同じように社会認識を深められる方法を提案します。 ま…
社会的事象の因果関係や意味、特色を見出し、科学的な見方・考え方を育てるにはには「なぜ?」を問うことが必要です。 森分氏や岩田氏はその重要性を説いています。 しかし、「なぜ?」に答えるのは難しい。 例えば以下のような場面。 「7月から10月の間…
一言で言えば、概念的知識を獲得できるからです。 例えば、 「嬬恋村はキャベツ販売で多くの利益を得た」という事実(結果)があります。 それに対して「なぜ?」と問います。 「嬬恋村は、他の県の出荷が少ない夏に出荷したから」 という原因がわかります。…
数ある有田和正氏の書籍の中でも僕が最も好きな書籍です。 有田実践と理論がバランスよく整理され、有田氏の問題意識が顕著にあらわれている名著だと思います。 80年代、学習主体としての子どもの視点・立場に立った授業づくりへの関心が高まりました。 そ…
「6年生の歴史学習での動作化は他にどんなものがありますか?」 と、先日、ご質問をいただいたときに多く例を挙げることができませんでした。 ですので、以下に参考になりそうなものをまとめました。 北俊夫氏の書籍からです。 そういえば、昔、戦後の授業…
「学習の伏線化」=「子どもの多様な学び方に対応すること」「子ども自身が教材や活動を選択しながら学習に取り組むこと」です。 子どもの多様な学びに応えるために学習を複線化させることは大切です。 その前提となる切実感や調べたりまとめたりする技能も…
発問の類型は様々ありますが、ここでは以下のように大きく3つに整理しました。 知るための発問 …「どのようになっているか」と問いかけ、情報収集、読み取り、情報発信をする社会を知るための発問 分かるための発問 …「なぜか、特色は何か」と問いかけ、事…
〈作業活動の効果〉 長岡(1986)は、作業活動を「作業を伴う活動で、学習活動の一つである」と定義づけ、「社会科を言語主義から脱却させること、意図的に労働体験を行わせることをねらっている」と著しています。 そして、作業活動の効果として以下の5点…
夏に観たくなる絵ってありませんか。といいますか、感じたくなる風景なのかもしれません。 内田正泰氏の作品。 これ、すべて貼り絵なんです。 この夏の感じ。なんかほんと、懐かしですよね〜。 この夏の感じ。 懐かしいですよね。
まとめ方のスモールステップ化には、 ①視写する ②空欄を埋める ③続きを書く ④重要語句を入れて書く ⑤フリーで書く などがあります。 「今日の学習をまとめましょう。」 といきなり言われても、何をどのようにまとめたらいいのかわからない子もいます。 まと…
子どもたちの調べる技術には個人差が大きいです。 はじめから自由に調べることにしても、何をどのように調べたらいいのか分からない子どもがいることが想像されます。 全員が調べ方を獲得できるようにするためにスモールステップ化する必要があります。 調べ…
小さな発問を繰り返して子どもの「問題意識」をあぶりだし、興味関心を高めさせることが大切です。 「今日起きてから今まで水を使った?」 「どんなことに使った?」 「どれくらいの量を使った?」 「その水はどこからきているの?」 といった感じです。 今…
1965年発刊。 「西陣織」の実践で有名な永田時雄氏の書。 高度経済成長から発生した「ひずみの是正」が課題とされた高度成長中期の社会科実践。 「現実をふまえずに行う社会科授業は嘘だ」と、多くの社会の矛盾から目を逸らさずに真っ向勝負している姿から学…
学習内容の難易度が高いため、学習のスタートからつまずいてしまう子や学習のスピードについて来れない子がでてきます。 結果、目標達成もできず、学習意欲を失うことになりかねません。 そこで、学習活動を細かく区切っていくことが必要となってきます。 「…
単元のまとめのノートです。 見開きでまとめます。 単元のまとめは「単元の問い」とその「答え(概念的知識)」を中心に書きます。 つまり、どのような内容になるのかは「問い」が大きな鍵を握っています。 「単元の問い」「本時の問い」がしっかりと立って…
1時間の授業をデザインするにあたって、ねらいを明確にする必要があります。 そこでおすすめするのが「教科書比較」です。 3社の教科書を比較してみます。 共通して書かれていることがあります。 例えば、5年生の工業生産がさかんな地域の頁では、「工業地…
山田勉 松本健嗣『社会科 よい授業わるい授業』より。 具体的な授業を一つ一つとりあげて、何が優れているのか、またどこを改め、教師がどのような考え方や指導をすればよい授業になるかが述べられている。説得力のある内容。これは、授業の「記録」があるか…
子どもたちが「社会科は暗記教科だ!」と思っている原因の一つに評価テストが影響していると思っています。 市販テストの多くは、ほぼ知識のみを問うものとなっています。 (もちろんこれはこれで大切なことです) 覚えることを問うテストばかりする。 それ…
地図帳などから情報を探してくることがうまい子がいます。 その子のことを「見つけるプロ」と評する子がいます。 どちらも素敵です。 そこには仲間に対する「敬意」があるからです。 「見つけるプロ」 「書くプロ」 「聴くプロ」 「説明するプロ」 … 多くの…
社会科は、学習内容が多く、ややもすると板書する内容量が多くなりすぎかねません。 そうなると、子どもたちは思考することが難しくなり、何が重要な情報なのかも分からなくなります。 また、板書することに必死になって、その他の活動が疎かにもなりかねま…