2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧
教師が一斉授業することで達成できるものはもちろんあります。 しかし逆に、教師が一斉授業ばかりで進めるからこそ失われているものもあります。 例えば、 教師の問いを考えているうちに子どもの中にある「問い」は消えてしまうのではないか。教師の与える「…
教師主導の授業では、教師が決めたねらいに沿って教材研究がなされます。 授業のよしあしは、教師が設定したねらいにどれだけの子どもが到達したかで判断されます。 例えば、研究授業の協議会で、ねらいに到達させるための教師の教育技術に関する話題で終始…
オープン・スクール、個性化教育、自由進度学習で有名な学校が、愛知県東浦町立緒川小学校です。ここで大切にしたいのは、緒川小学校独自の学習形態というよりも、子どもを能動的学習者としてみる「子ども観」です。 本書の中に、 「子どもを学習の主体者と…
「子どもは学ぶ存在」です。 教師は、自分が教えた方が子どもは理解しやすいという認識をもっていることが多いです。「子どもは教えないと学ばない」、本当にそうでしょうか。 マリア.モンテッソーリ も「子どもは元来、学びとる力を備えている」と述べてい…
「教師から与えることを止めて、子どもの求めるところを与えようとする」学習法の実践。 「独自自由学習こそが児童の自己生命を成長させる」ことの主張と批判への対応。 個別学習の源流を感じる一冊。 1921年、当時から子どもの側に立って考え続ける実践家の…
先日、ある学習会で、次のような発言をされた方がおられました。 「個別最適な学び等、新たな教育用語がどんどん入り、教育界がめまぐるしく変化していることを感じる。今まで30年以上経験して獲得してきたもの(一斉授業のノウハウ等)を放棄しなければいけ…
教育の世界にも多くの二項対立的な考え方が存在します。 一斉授業か個別学習か、履修主義か修得主義か、デジタルかアナログか、オンラインか対面か、紙か端末か、認知能力か非認知能力か、ゆとりか詰め込みか、系統主義か経験主義か…。 数え上げれば切りがあ…
社会科は、子どもたちに「生きる勢いをつけるもの」といってもよい。 生きている実感を体験できない学習は社会科とはいえない。 (長岡文雄 1980)
最も早く経済の視点が出てくる単元は、3年生の「生産や販売のしごと」の単元です。 「消費者の多様な願いを踏まえ売り上げを高めるよう、工夫して行われている」ことを捉えさせます。 「売り上げ」という経済用語が使用されています。 そこには、お金や金融…
市販のテストの「思考・判断・表現」の評価問題が、実はほとんど「知識」の問題である理由。 →授業の中で理解した「もの」(獲得した概念的知識)を再生しているだけになっているから。
長岡文雄(1977)は次のように述べています。 教師は職業意識が強すぎて、たえず子どもに何かを教えようとしたがる。子どもが迷惑をしていることがわかっても、「これだけは教えたことにしないと自分の責任ははたせない」と、子どもを自分につきあわせてしま…
「個別」の概念は、時を遡れば明治時代から言われていることです。 「個別最適な学び」の考え方は1971年の中教審答申であらわれます。 再度「個別最適な学び」が強調されるようになったのは、ある種のメッセージ(問いかけ)だと僕は感じています。 ・本当に…
【「個」の学びを豊かにする11のポイント】 1 発想の転換 2 「個」をさぐること 3 単元の授業デザイン 4 「問い」の吟味 5 学習の複線化 6 学習形態の工夫 7 自己学習力 8 ICT端末の活用 9 学習材の工夫 10 学習環境 11 学級の支持的風土 と…
ず~~~~っと探し求めていた書がついに手に入りました。 「社会科の動向は、日本の教育の動向であり、日本の動向である。 風浪の高い中にも、ゆるぎのない教育を求めて進む人々がある。この人々は、日本の国を憂うるがゆえに、日本の子どもを、真にみずか…
◼️ 明治時代 明治5年の学制の発布が、わが国の近代学校制度のはじまりでした。 その頃は、知識注入、技能修得の授業が普通でした。 やがて、ペスタロッチの問答法による開発主義的教授法が取り入れられました。 明治20年代後半、開発主義的教授法から、予備…