「豊かさ」シリーズ
「ミクロな比較」は、 具体的知識同士の比較で、概念を獲得するための比較です。 「マクロな比較」は、 概念的知識同士の比較で、概念をより豊かにするための比較です。
「多角的に考える」ということは、それぞれの立場から考えるということです。 「多角的」に考えさせるポイントは「主語」を明確にすることです。 「生産者は…」「消費者は…」「情報を発信する側は…」「農民は…」「武士は…」等です。 立場で考えさせるのです…
選択・判断させることで、自分たちとの生活との関わりを関連付けて考えさせることも大切です。 この選択・判断は、単元の中での概念的知識の積み上げ方の違いによって質も変わってきます。 ちなみに、小学校学習指導要領(平成29年告示)解説社会編22ペー…
〈いかす場面〉 まとめを生かして、さらなる学習の発展が期待できます。 例えば、一般化を図ったり、選択・判断をさせたりする方法です。 私は、この「いかす場面」が非常に重要だと感じています。 これがあるのとないのとでは、学びも大きく変わります。 今…
〈まとめる場面〉 単元のまとめの時間です。 子どもたちが自分の学びをまとめ、ふり返るための時間です。 ここでは、学習問題をふり返り、達成できたのかを自己評価する場とします。 また、自分の学びのプロセスと、得た知識、学び方が表現されるようにした…
4単元の入り口と出口 〈つかむ場面〉 単元の入り口と出口について考えてみましょう。 「つかむ」場面と「まとめる」「いかす」場面にあたります。 [社会的事象との出合い] まずは、単元の入り口である「つかむ」場面について説明します。子どもたちはまず…
2単元計画(「問い」の構想) 単元とは、子どもの学習過程における学習活動の一連の「まとまり」という意味です。 この「まとまり」の中でいかに概念的知識を獲得させるかが大切になります。 単元計画の作成とは、教師が意図やねらいをもって、この「まと…
3単元目標 単元で獲得させたい概念的知識は、学習指導要領にしっかりと明記されています。 単元目標も学習指導要領から導くことができます。 学習指導要領を読むのが億劫に感じる方もおられるでしょうが、読み方が分かれば簡単に読めるようになります。 下図…
単元レベルで考える 1 問題解決的な学習 「社会的な見方・考え方」を働かせながら問題解決する活動を通して、「概念的知識」を獲得することができます。 では、問題解決的な学習とはどのような学習なのでしょうか。 下図が問題解決的な学習の一般的な流れ…
②社会的な見方・考え方を「働かせる」 社会的な見方・考え方を「働かせる」とは、空間的な視点、時間的な視点、関係的な視点に着目して「問い」を設け、比較や分類、関連付け等の思考を経て、社会的事象の様子や仕組みなどを捉えることです。 簡単に言えば、…
概念的知識を獲得するために、社会的な見方・考え方を働かせた問題解決的な学習を行うことが必須です。 ここでは、まず「社会科的な見方・考え方」とは何なのかを説明します。 ①社会的な見方・考え方の変遷 社会科発足以来、「社会的な見方・考え方」の捉え方は…
前回、「自分も周りも幸せにできる「豊かさ」をもつ子を育てたい」と述べました。 自分も周りも幸せにするためには、それにふさわしい考え方と行動ができなければいけません。 よりよい社会にしていこうという気持ち、行動がポイントとなります。 (<参考>…
社会科の教科書を見ていて色々なことを感じます。 例えば、4年生の社会科教科書の単元名には 「住みよいくらしをつくる」 「自然災害からくらしを守る」 「特色ある地域と人々のくらし」 「健康なくらしとまちづくり」 「くらしと電気」 「健康なくらしを守…
兵庫県篠山市今田町。春は鮮やかな新緑。 秋は美しい紅葉の山々。 澄んだ空気と豊かな自然あふれるおだやかな場所。 日本六古窯としても有名な焼き物の里です。 私は、この場所の雰囲気、人が好きです。 数ある窯元の中に「丹窓窯」という窯元があります。 …