社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

教育全般

1987 問題発見力

「おもろいもの」を探すというよりも、見つけたどんなものも「おもろい」と感じられるような感性が大切か。

1974 超越の世界に触れる

人間は、超越の世界に触れつつ、技術の世界に住むものである。人間の世界を、このようにとらえると、子どもをおとなに(人間に)する行為である教育の目的は、 (1) その社会に既にある技術(アート)を子どもに教え学びとらせること、(2) 子どもの中に…

1966 柳田國男の学問論と教育論。

1484 子どもの「制作」

学校教育にみる〈ものつくり〉は、明治時代以降の手工科教育や図画、臨画教育に始まる。大正時代には「自由画」教育など創作 性を重視する傾向が生まれたものの、学校教育では 依然として技術習得に重点を置く授業が主流であっ た。現在も、子どもの〈ものつ…

1471 教材と子どもの力

4月は、教師の働きかけや教材の工夫で授業が豊かに進むことが多い。 3月は、子どもの気付きや見方・考え方で授業が豊かに進むことが多い。 つまり、子どもが育てばシンプルなほど豊かな授業になる可能性が高いと思う。 多分、この時期は教師が頑張りすぎな…

1470 子どもの『眼』が育つこと

伝統ある大阪社会科研究会の会報に寄稿させていただきました。 「ん〜、何かこうかなー。」と考えていましたが、実践者の視点として、子どもの育ちについて書かせていただきました。 貴重な機会をありがとうございました。 ーーーーーーーーーーーーーーーー…

1402 『思考し問答する学習集団 ―訓育的教授の理論(増補版)』

復刊の書が届いたので、合わせてつなげて読んでました() 少し在庫があるようなので、よろしければ(^_^) www.meijitosho.co.jp

1401 「観」をほぐし、豊かにする

「全員の子どもの学習権を保障し、誰一人残らず幸せにする」という上位概念の共有さえできれば、あとは手段は人それぞれ。 「そういうやり方もあっていいよね」って柔軟に考えられるようになって、色々と試行錯誤するのがおもろくなりますね。 今までの「当…

1373 若手に伝えたい言葉

「多くの偉大な発見は、20代になされていますし、少なくともその基礎ができ上がっていなければいけないといわれています。そのための心がけとしまして、何かをする時には、パッと浮かんでくることを書きとめて、終始くふうするといいのです。くふうすれば…

1348 人間賛歌

はじめて長岡文雄氏の肉声を聴いたのが2年前だっけな…。子どもたちの夏にまつわる日記を紹介し、そこにあらわれる子のたくましさ、人間のみずみずしさを謳っている感じがしました。「人間はもともと問う存在。問う子とを忘れたとき、人間でなくなっていると…

1347 「発動」を考える

最近必ずいただく質問の一つに 「子どもが自分達で追究する学習形態で、到達させたい目標に子ども達がたどりつくのか」というものがある。 「到達させたい目標」とは、おそらく社会科で言えば概念的知識やより抽象度の高い知識のことと考えられる。 「知識」…

1343 あなたの学びの道

「どこまで行っても、どこまで行っても、果てしない授業の道です。 それだのに、何一つとりえのない、歩みののろい私です。私という人間は、教師には不向きな生まれつきに生まれているのではないかと思ったり、それにしても、この道意外に私のような者を生か…

1338 継承されているかどうか

学校に社会科資料室や教材室がある学校とそうでない学校があります。あったとしてもその扱い方は学校によって大きく違っています。資料室や教材室に入れば、社会科がどのような意識で扱われているのかがよく分かります。もちろん学校の教室数などの規模や環…

1321 「東井義雄」という人がまいた種

2022年5月2日(月)、はじめて豊岡市但東町にある「東井義雄記念館」へ訪れた。東井義雄についてある程度知っていたつもりだったが、まだまだ何もわかってないことを痛感した。『村を育てる学力』が1953年発刊の理由、『土生(はぶ)が丘』の存在とその影響…

1278 おもろがる「感度」

社会科の授業をしている時によく思うことがあります。 社会科は子どもの生活経験がより表れ、その子「らしさ」がよく出る教科だということです。 その子「らしさ」を出すには 〇十分に対話する時間とゆとり 〇おもしろいと感じる「感度」 が必要です。 十分…

1255 教育の底にあるもの

正木正が飯田公吾の20余年に至る教育実践について調査を試みたものをまとめた一冊。 教化ではなく感化。 朝の時間によき書にふれられるありがたさ。

1238 教育的実践の基本問題

東井義雄記念館で見つけてすぐに購入した一冊。 森信三氏が東井氏の「教科の論理と生活の論理」について論じている箇所がどうしてもゆっくりと読みたかったので…。

1237 予想外の荷物

郵便物が届いたときに 「え?何これ?自分よ、何をたのんだんだ?」 ということってないですか? 今回それがこれ。 だって、予想外で、めっちゃ大きいんですもの(^_^;) A3版。 でも、この書籍、めっちゃいいです。 写真がふんだんに載せられて(「写真集」だ…

1235 教師の主体性

「授業における教師の主体性というのは、教師の意図を直接さらけ出すことではない。子どもたちの言葉を新鮮に受け止め、そこに自分を見出すことである。 子どもの言葉は曖昧である。 ぼんやりとしている。 その中に、自分の教えたいこと、大切にしたいことを…

1195 ノートは動的教科書

「ノートは動的教科書である」100年前のこの考え、GIGAの今、とっても大切。 木下竹次(1927) 『学習諸問題の解決』より

1192 大人は子どもと共に歩みながら学ぶ

本年度、人生発の2年生担任をさせていただいて、多くの気づきを得ることができました。 本当にありがたい経験をさせていただきました。 ◼️子どもに負ける瞬間 先日石井英真氏が 「授業の中で『おもしろいなぁ』と思う瞬間、教師は子どもに負けている」 とい…

1183 「自由研究」の時間

昭和22年(1947年)、戦後教育最初の指導要領の中には「自由研究」の時間がありました。4〜6年生まで70~140時間が配当されていました。子どもの個性を伸ばし、自発的な活動が行われる余裕の時間として設けられていました。しかし、昭和26年(1951年)の改…

1178 授業の神髄

各教科、すべて「教科の本質に立脚したか」ではじまる。 そこにちゃんと立てているか。 その視点、大切だよな。 この本、めちゃくちゃおもろい。

1173 「若さ」を保つ

『子どもを生かす学習指導法』 錚々たる執筆陣。 編者として重松鷹泰も。 1953年の著だけど、やっぱり変わらんもんは変わらん。 「子ども」は不変。 「真の教師は、子どもとともに、青年とともに、一般に生いたついのちとともに、つねにとこしえに若い。 教…

1122 本質

『進みつつある教師のみ人を教うる権利あり』 ドイツの教育学者ジステルエッヒの言葉です。 『現状維持は退化』という言葉があります。 厳しい 言葉ではありますが、我々教員が進んで伸びようとする姿に子どもは感化されます。 教師は子…

1117 人生の6相

自己を発展させる六相。・社会的形相・道徳的形相・科学的形相・経済的形相・芸術的形相・宗教的形相これらの濃淡は人によって違う。この六相をもって子どもの成長や人格の発展にアプローチするとよさそうです。探ります。 木下竹次(1972)『教育の名著8 学…

1116 教師の役割は「行司」

加藤幸次(1982)は、指導における教師の役割は、相撲における「行司」の役に徹することだと述べている。 おもしろいなぁ。

1115 教師の役割

いろいろと考えるけど、図の右側の度合いが大きくなってきている感じがあります。 でも、やっぱりバランスだよなー。 具体的な場面と照らし合わせて考えたい。

1081 「個性を生かす」とは

そもそも「個性」とは何なのでしょうか。 「個性を生かす」とはどういうことなのでしょうか。 篠原助市(1935)は『増訂 教育辞典』(宝文館)の「個性と教育」の項で、教育の立場から見ての個性の捉え方について次のように述べています。 「教育上の見地よ…

1062 ことばー経験

宇佐美寛氏は、わかるということを「ことばー経験の重層構造を往復することである」という。 この図が思い浮かびました。