社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

423 社会科における「資料」とは?

「資料」といっても色々とあります。 それぞれどのようなものがあるのかを把握し、それぞれの適した方法で教材化を図りたいものです。

422 予想することの意味

社会科授業において「予想」。 何のために子どもたちに予想させているのか意識したいものです。

421 これからの農業

ふと本屋に立ち寄ると、窪田氏の新刊が出ていました。 『データ農業が日本を救う』 窪田氏の書籍が好きで、数年前に「スマート農業」を教材化したときも黄色の2冊には大変お世話になりました。 とにかく具体事例が豊富でわかりやすく、何かワクワクしてくる…

420 社会科の発問に関係する書籍

社会科の「発問」に関係する書籍を年代順に並べて表にしました。 1980年代〜1990年代は社会科発問に特化した書籍が多く出版されていますが、最近は意外と少ないことに気づきました。 文献にあたりながら、これから「社会科における発問」について整理してい…

419 社会科における教材化の視点

以下の6つは私が教材化するときに意識している視点です。 すべての視点を含む教材化ができるとは限りませんし、どこかの視点に比重が傾いていることもよくあります。 しかし、少なくとも6つの視点を常に頭に入れながら教材化していくべきだと考えます。

418 方法知としての比較

【追究の視点】 子どもたちが「比較」の思考を使うようになると、そこから様々な視点で見られるようになります。 例えば、「メリット・デメリット」視点や「共通点」視点などです。 私は「追究の視点」と呼んでいます。 子どもたちがこのような「追究の視点…

417 比較でまとめる

3 比較でまとめる 比較を中心にまとめの活動を行うこともできます。 例えば右のものは「パンフレットづくり」。 よくあるまとめの活動の形だと思います。 その他、新聞にしたり、模造紙にまとめたり…様々な形があります。 大切なことは、何のためにまとめの…

416 マクロな比較

【マクロな比較】 「マクロな比較」は概念的知識同士の比較です。 概念的知識をより豊かにするための比較です。 5年生の「さまざまな土地のくらし」の単元で、低い土地と高い土地を比較します。 比較することで、相違点と共通点が見つかります。 下のノート…

415 ミクロな比較

社会科授業における比較として、「概念的知識を獲得するための比較」と「概念等に関わる知識を豊かにするための比較」を考えています。 それぞれ、「ミクロな比較」「マクロな比較」と呼ぶことにします。 【ミクロな比較】 「ミクロな比較」は目に見える具体…

414 「比較」を通して歴史をダイナミックに捉える

〈「比較」を通して歴史をダイナミックに捉える〉 ここで紹介する実践は、私が所属している研究会で開発した教材です。 小学校の歴史学習では、主な事象を手がかりに、大まかな歴史を理解するとともに、関連する先人の業績、優れた文化遺産の働きなどを理解…

413 比較を通して「比較級的な考え方」を捉える

〈比較を通して「比較級的な考え方」を捉える〉 比較には、「比較級的な考え方」もあります。 例えば、工業は、農林水産業の仕事に比べると「比較的」(わりあい)自然の制約を受けないですむということなどです。 具体的な事例で説明します。 5年生「工業…

412 「比較」を通して特殊と一般を把握する

〈「比較」を通して特殊と一般を把握する〉 特殊性と一般性の把握も、全体と部分の比較思考を通してはじめて可能になります。 5年生「水産業のさかんな地域」の学習を例に挙げます。 次の表のように単元を構想しました。 特殊な事例として、兵庫県姫路市坊…

411 「比較」を通して事象の本質を見る

〈「比較」を通して事象の本質を見る〉 比較をすることでそれぞれの物事の本質が見えてくるようになります。 上図をご覧ください。 よくされる比較は①の低い土地と高い土地のように、特徴ある土地同士でしょう。 しかし、実際の授業では、低い土地か高い土地…

410 「比較」を通して問題を追究する

〈「比較」を通して問題を追究する〉 問題を追究するときに一方の見方のみで考えることは望ましいとは言えません。 Aの立場、Bの立場で対象を見ることでより客観的に事象や問題を捉えることができます。 4年生「県内の特色ある地域のくらし」の単元を例に挙…

409 「比較」を通して問題を発見する

〈「比較」を通して問題を発見する〉 洪水を繰り返していた海津市の写真と、「自然の楽園」と呼ばれている現在の海津市の写真です。 状況に大きな差があるので、この二つが大きく変化している事実は捉えやすいです 。 過去の写真→現在の写真を順番に提示して…

408 「比較」とは

昨日の読書会で「比較」について話題になりました。 社会科において最も多く使用される思考法の一つとして「比較」が挙げられるでしょう。 私自身、授業の中で意図的に比較を行います。 以前にこのようなことも書いていました。 yohhoi.hatenablog.com 今回…

407 適用するべきものを明示的に強調する

教師の価値づけ 子供が適用を意識するようになるには、教師の価値づけが必要です。 子どもたちが 「これって、前と同じで…」 「きっと〜ではないかな…」 と発言することがあります。 適用する眼が育ってきている瞬間である。 その時に、 「今の見方いいです…

406 スパイラル化

yohhoi.hatenablog.com 以前、上記のような内容を書きました。 適用させる機会を意図的につくる必要があります。 つまり、重複の意識をもち、教師が意図的に重ねさせるスパイラル化することが大切です。 5年生「低い土地」の学習、海津市(低い土地)を例に…

405 ノートづくりのルール

ガチガチに決めるのではなく、ある程度の簡単なルールを説明し、ある程度の自由度を残します。 しうすることが子どもに安心感を与え、学びやすさにつながります。 ①見開きでノートをデザインしようという意識をもつことができます。余った部分は自学や自分で…

404 村山槐多生誕

今日9月15日は村山槐多の誕生日。 絵を観たい衝動にかられて岡﨑市まで観に行ったことがあります。 yohhoi.hatenablog.com 今日は再度この本を読もうと思います。

403 何のためのノート?

ノートの機能は色々あります。 「教師にとって」「子どもにとって」どんな機能があるのかを整理しておく必要がありそうです。 教師が子どものノートをみるときの視点が明確になり、どんな力をつけたいのかがはっきりするからです。 また、子どもも何が大切な…

402 社会科とiPAD

いよいようちの学校でも一人一台iPAD導入です。 タブレットと社会科との親和性は相当高いと感じています。 子どもたちの探究的な学習が進みそうで、楽しみでなりません(^_^) また、自分の授業のあり方を大きく変えることができそうです。 さっそく5年生「日…

401 社会科用語

社会化を難しくしていることの一つに「社会科用語」があると思います。 谷川彰英氏(1993)は以下のように分類しています。 (1)なじみの薄い用語 (2)いいかえ用語 (3)あいまい用語 「なじみの薄い用語」は、その名の通り、熟知度が低い用語のことで…

401 社会科用語

社会化を難しくしていることの一つに「社会科用語」があると思います。 谷川彰英氏(1993)は以下のように分類しています。 (1)なじみの薄い用語 (2)いいかえ用語 (3)あいまい用語 「なじみの薄い用語」は、その名の通り、熟知度が低い用語のことで…

400 誇り高き孤高の画家

昨日9月11日は田中一村氏のご命日。 1977年でした。 画業はもちろん、氏の人生、生き方に強く興味をもっています。 「私はバカになりたい。正気であるうちは、正気の絵しかかけません」「私の死後、五十年か百年後に私の絵を認めてくれる人が出てくればいい…

399 興味の4段階

子どもたちを社会的事象と出合わせるときに、子どもたちがどの程度の興味をもっているかの指標になります。 また、全体としてみるだけでなく、各個人の興味関心をみとる際のヒントにもなりそうです。 子どもたちの興味が①や②の段階であれば、用意した教材や…

398 5年生「食料生産地図をつくろう」

☆食材の主な産地を白地図に表すことを通して関心を高め、作物や畜産物の生産は土地や気候に大きく影響を受けていることを理解できるようにする。 地図帳p73の⑧から作物・畜産物を2つずつ選ぶ(例ーにんじん、みかん、ぶた、乳牛) その「ベスト3」を地図に…

397 美術館へ行きたくなる

本書を読むことで、自分が今までよく作品を観られていなかったことに気づかされます。 視点の幅を豊かにする必要性を感じさせられます。 本書に掲載されている作品は、実際に日本国内で観ようと思えば観られるものに絞ってくれています。 また、絵画、工芸、…

396 「思考・判断・表現」の評価は

「思考・判断・表現」の評価テストをつくる時に考えられるポイントです。 例えば、 などです。 実際に作成した問題を列挙していけば、色んな傾向が見えてきそうです。

395 本棚をシリーズで分ける

本棚はある程度シリーズで分けるようにしています。 こちらは「地域」シリーズ。 スキマ時間にこうやって本棚をちょっと並び替えたりするのがいい息抜きになります。