社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1955 社道をゆく!

1週間後、島根です!
広山さんにお世話になります。
ちょっと道徳よりな社会科の話もしながら広山さんや参加者の方々のご意見いただこうとも考えています。
ぼくは広山さんの子ども観や学習観、指導観がどのように成立されてきたのかにとっても興味があり、そこからいっぱい学びたいので、そのあたりを掘りたいです。
いずれにしても、対面で島根だからこそお話できる内容に、会にしたいと思います。
よろしければご参加ください^_^

娘と従兄弟も同行、珍道中の窯元巡になりそうですw

 

1954 「発問」を遡る

僕が持っている資料の中で、問いに体系的に答えている最も古い記録は、1897年に谷本富が書いた『教育学講義速記録』だと認識しています。「1問答の種類」「2問答の形」「3良発問に必要な条件」「4発問の心得」「5答えについて」「6教師の態度」という項目に沿いながら20pにわたって谷本の論が展開されています。

もっと古いもので、まとまって述べられている書をご存知だったらぜひ教えてください〜。

 

1953 児童を中心とした教授法

東京高師附属小学校の加藤末吉は、「児童を中心とした教授法」の確立を目指そうとしました。『教壇上の教師』『教室内の児童』(いずれも1908)に授業を教授と学習の緊張関係としてとらえる典型例が示されています。 徹底的に教えることが徹底的に学ぶことを喚起するという考えや教師の教えたいものを子どもの学びたいものに変えていく必要があるという考えです。それは、次の箇所からも感じられます。
 「よい教授とは如何なるものかといふに、吾人の信ずる處によれば、先づ児童の性情を考へ、児童の興味の向ふ所を察して、如何なる事が易く、如何なる事が難しきかを窺ひ、児童の自然の傾向に順応して、適当の方法を講ずるのである、しかして、これが適当なる方法とは、児童をして、其問に、自ら工夫せしめ、自ら助けて、自発的に独立自頼的に、着々前進せしむる方案を指すのである。かくて、自ら進み得ざる時には、十分の工夫をなさしめて後ち、僅少の暗示と、保護とを有効に与へ、児童をして、成程と強く感ぜしめ、しかも、そが活動は、自力の工夫になり、自立して難局に処置し得たりと感ぜしむるものでありたい。」(p207)
これを読むなり、篠原助市の「受動的発動」が喚起されました。「与えると共に創造させ、伝達と共に獲得させる」という教授観です。ただ与えるだけではなく、与えると同時に子どもから動き出すエネルギーになるようなものでなければいけないという認識です。
芦田恵之助(1916)も『読み方教授』の中で次のように述べます。
「教授方法の研究は、結局、児童の学習態度の確立に帰し、発動的に学習する態度が定まれば、教授の能事はここに終われるものといってよい。ここに到達する方法としては、勿論教授材料も必要である。教授方法も工夫しなければならぬ。しかし、そのいずれよりも、教師の態度が発動的でなければならぬ。」
「教授」という言葉はあまり好きではないですが、子どもが発動的になるための教師のあり方や考え方におけるヒントは、すでに明治大正時代から与えられているようです。
写真は書籍に挟まれていたものです(^_^;)
 
すべての
 
 

1952 がんばった!

 
個別最適な学び関係のスライドが1000枚を超えたので、ちょっと整理してスライドリンクをつけた!
これでスライド迷子で探しまくることも減るだろうに〜^_^
めっちゃ疲れたけど(^_^;)

1951 連載 「個」の学びを豊かにする 社会科個別最適な学びへの挑戦

【連載25回目】
昨年度に引き続き「『個』の学びを豊かにする 社会科『個別最適な学び』への挑戦」の連載がはじまりました。
今回は、みなさんのご質問をもとにQA形式ですすめていきます。
すでに多くのご質問をいただいていますが、リアルタイムでご質問等ありましたらドシドシお寄せください^_^
一つひとつしっかり考えます!

1950 個別学習は「発想」

個別学習という「個別」という文字が全面に出るため、「一人学習」のみが唯一の学習形態であると誤解されやすいですが、そうではなく、学習が一人ひとりの学習者の内に成立することが何よりも大切です。

子どもに、やっかいな殿様のお付き合いをさせてはいけない(笑)

 

1949 ブログ開設5年

本日でブログを解説して5年になりました^_^

yohhoi.hatenablog.com

 

毎日更新を目標はしていますが、縛られるとしんどいので、ゆるい目標ですw
考えていることや本の紹介、セミナー紹介等が最近は多い気がします。


読んでくださっている方が意外とおられて、お会いした時に「ブログで◯◯って書かれていたところですが…」なんて会話がはじまることもあるので、続けている意味もあるかな、なんてことも感じています。


とりあえず10年は続けようかなー。
いつも読んでくださっているみなさま、ありがとうございます♪

 

 

1947 小学校社会科学習指導法(1950年版)

 

学習活動を「欲求」=「『実現する』型」と「問題」=「『解決する』型」と名付けているのが興味深い。

また、「問題解決ということは、単に学習活動の発展の契機として重要な意味をもつだけではありません。社会科の学習は、ある意味では問題の解決のしかたを学ぶことであるとも言うことができます。」(p19)と述べている。

これ、今後また重視されるだろうなぁ。

次期指導要領では、問題解決「的」でなく、子どもによる「小さな」問題解決学習が言及される気がする。

というか、僕自身がそういう学習にしていきたいと思っている。

それと本書が1950年に出されていることも意味深い。

いずれにしても問題解決学習を考える上でめっちゃ参考になる一冊。