社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

255 「社会科」という教科における「つまずき」を考える(「つまずき」シリーズ1)

最近、

社会科における「つまずき」とはどういうものがあるのだろうか?

「つまずき」を回復させるにはどうしたらいいのか?

そもそも「つまずき」を感じさせないようにするためにはどうしたらいいのか?

でも、「つまずき」を生かすことがやっぱり必要ではないのか?

その「つまずき」の根本、背景はどこにあるのか?

などを考えています。

社会科特有の「つまずき」があり、その「つまずき」からアプローチする社会科授業をのらりくらりと考えています。

 

 ところで皆様は、社会科は好きだったでしょうか?

そうではないという声が聞こえてきそうです。

子ども達はどうでしょうか。

下図は、ベネッセ教育総合研究所が行っている調査『小学生児童の好きな教科ランキング(小学生)』です。

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見ていただいたらわかりますように、社会科は毎回最下位なのです。

一般的に人気ワーストNo1教科が社会科なのですね。

 

ではなぜ社会科は子どもたちに人気がないのでしょう。

 

「覚えることが多すぎる」

「内容が難しい」

「勉強の仕方が分からない」

「何を学んだのかがよくわからない」

「学習成果がわかりにくい」

 

という声はよく聞きます。

内容等が曖昧なのでしょう。

そして、そもそも「おもしろくない」と。

多くの子どもたちにとっての社会科は好きな教科ではないというのが現状です。

好きではない教科であるが故に、子どもたちがつまずきやすい教科であることが考えられます。

 

しかし、そのわりには今まで社会科における「つまずき」が大きく取り上げられることは多くなかったのではないでしょうか。

算数科や国語科が多く取り上げられてきたように思います。

特に算数の事例などが取り上げられて話題になるケースが多いように感じています。

その理由は、算数問題などの「つまずき」は目に見えやすく、捉えやすいということが挙げられます。

社会科は社会認識であったり、多角的な思考力・判断力であったり、捉えにくい思考が多く働く教科です。

目に見える「つまずき」が捉えにくい教科だからかもしれません。