社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

508 問題を発見すること

木下竹二氏(1972)は、『学習原論』の中で、

「元来疑問は教師が提出するのは主でなくて学習者が提出することを主とせねばならぬ」

「学習者は、疑問をもって学習を開始し、疑問を持って学習を閉じる」

と述べています。

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このように、疑問、つまり「問い」をもつことの重要性は以前から言われていることです。

 

「問い」があってはじめて子どもたちはその「問い」を解決しようと動き出します。

しかし、「問い」を発見する学習が十分に行われているとは言えません。

そのため、子どもたちの「問題を発見する力」が十分ではないことが考えられます。

子どもたちが少しでも気になっていることをその場で調べさせたり、子どもたちから疑問を出せたりする機会が少なかったのではないでしょうか。

 

今は一人一台端末環境が実現しようとしています。

気になることはすぐに調べることができる状況が生まれてきます。

子どもに調べる時間や任せる場面を増やし、子どもたちが疑問をもてるような時間の確保が必要となるでしょう。

 

教師が「問い方」を教えることも重要です。