社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

540 『授業分析の方法』重松鷹泰 著

 
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本書が発刊されたのが1961年。
子どもが進展させる思考の動きを中心とした授業分析について記されています。
 
そして、「子どもの思考体制」について10年以上研究されてきたものをまとめた『R.R.方式 子どもの思考体制の研究』が発刊されたのが1965年。

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これら「子どもの思考体制」を中心に据えた研究を経て、かの有名な「カルテ」や「座席表」の実践が生まれてきたことがよく分かります。
有名実践がどのようにして生まれていったのかの道筋を追っていくと、またその実践のあり方が違って感じられます。
形だけ追って、失敗しないようにしたいです。
 
 
ちなみに、本書の第十章には、長岡文雄氏の6年生社会科実践が詳細に記録、分析されています。
今の私と同じ歳の長岡実践。
非常に興味深く読ませていただくと共に、自分の授業実践、分析の至らなさを痛感しています。