社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

58 3年生社会科「まち探検のポイント」

 

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 前回の記事から「まち探検」についてもう少し詳しく考えていきます。

今回は、町探検をする時の「ポイント」についてです。

 

  • ○観察のポイント

①地形(高低や開けた土地・山々に囲まれた土地、川・海に面した土地など)

②土地利用(田畑・森林、住宅・商店・工場の分布など)

③公共施設(市役所、学校、公園、図書館、消防署、警察、港など)

④古くから残る建造物(神社、寺院、伝統的な家屋、門前町、城下町など)

 →実際に行って気付かせる。

 →比較や関連付けは子どもの生活経験や既習経験を生かす。

 →「市の様子」を調べる時の基礎的な視点をここで育てる。

   「ちずことば」を豊かにさせる。

  • 「ちずことば」
  •  →「ちずことば」という空間認識の伝達方法を獲得させたい。
  •  基本的に地図は、点記号と線記号、面記号、地名という文字の4要素で成り立っている。
  •  各記号を読みとり、言語化することで「ちずことば」は豊かになる。
  • ○子どもから「ちずことば」が自然と発せられるように促す。
  • ・「宝塚市に水を送る浄水所てどこにあるのかな?」(点)
  • ・「武庫川ってどこからどこへ流れていますか?」(線)
  • ・「田や畑、住宅や工場は宝塚市のどのあたりに広がっていますか?」(面)
  • ・「知っている地名を使って説明しましょう」(地名)
  •  と、点・線・面・地名を自覚しやすいように発問すること。

 

  • ○考察のポイント

【比較】

(例)

〇道路の様子を比較する。

 土地利用や景観の違いを確かめることが大切。

  幹線道路→店や高層ビルが多い。

  狭い道路→田畑多い。

 「幹線道路沿いに店が多くあるのはなぜ?」

  →交通量が多いからお店のお客もたくさん来ると思う。

   ※店の立地と交通量を関連させて考えることができる。

〇北や南で比較する。

 比較する時に着目する点。

  ・バス停の時刻表・コンビニの数・道路の様子

 

【関連付け】

(例)

○道路と工場、駅と商店などの社会的条件と地理的条件を関連付ける。

 

〈参考文献〉

小学校社会 (強化力シリーズ)

小学校社会 (強化力シリーズ)