前回の記事から「まち探検」についてもう少し詳しく考えていきます。
今回は、町探検をする時の「ポイント」についてです。
- ○観察のポイント
①地形(高低や開けた土地・山々に囲まれた土地、川・海に面した土地など)
②土地利用(田畑・森林、住宅・商店・工場の分布など)
③公共施設(市役所、学校、公園、図書館、消防署、警察、港など)
④古くから残る建造物(神社、寺院、伝統的な家屋、門前町、城下町など)
→実際に行って気付かせる。
→比較や関連付けは子どもの生活経験や既習経験を生かす。
→「市の様子」を調べる時の基礎的な視点をここで育てる。
「ちずことば」を豊かにさせる。
- 「ちずことば」
- →「ちずことば」という空間認識の伝達方法を獲得させたい。
- 基本的に地図は、点記号と線記号、面記号、地名という文字の4要素で成り立っている。
- 各記号を読みとり、言語化することで「ちずことば」は豊かになる。
- ○子どもから「ちずことば」が自然と発せられるように促す。
- ・「宝塚市に水を送る浄水所てどこにあるのかな?」(点)
- ・「武庫川ってどこからどこへ流れていますか?」(線)
- ・「田や畑、住宅や工場は宝塚市のどのあたりに広がっていますか?」(面)
- ・「知っている地名を使って説明しましょう」(地名)
- と、点・線・面・地名を自覚しやすいように発問すること。
- ○考察のポイント
【比較】
(例)
〇道路の様子を比較する。
土地利用や景観の違いを確かめることが大切。
幹線道路→店や高層ビルが多い。
狭い道路→田畑多い。
「幹線道路沿いに店が多くあるのはなぜ?」
→交通量が多いからお店のお客もたくさん来ると思う。
※店の立地と交通量を関連させて考えることができる。
〇北や南で比較する。
比較する時に着目する点。
・バス停の時刻表・コンビニの数・道路の様子
【関連付け】
(例)
○道路と工場、駅と商店などの社会的条件と地理的条件を関連付ける。
〈参考文献〉