社会のタネ

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416 マクロな比較

【マクロな比較】

「マクロな比較」は概念的知識同士の比較です。

概念的知識をより豊かにするための比較です。

5年生の「さまざまな土地のくらし」の単元で、低い土地と高い土地を比較します。

比較することで、相違点と共通点が見つかります。

下のノートには「土地条件を生かし、−(マイナス)を+(プラス)に変えている」と書かれています。

比較することでものの見方が明確になり、理解の抽象度が一気に上がります。

より豊かに物事が見られるようになるのです。


 次の〈ふり返り〉は、特色ある地域を学習することで、自分たちの地域にも意識が向くようになっています。

 

 また、次の〈ふり返り〉は、他の場所もきっとそうだという発展的な考え方ができるようになっています。

 

 比較の思考を繰り返し、何度も重ねて考えることで、より豊かな見方を獲得することができるのです。

 

 下の子のノートは、5年生の学習を1年間行い、それぞれの産業を比較し、関連づけたものです。

 

 「持続可能」という軸を基に、それぞれの産業を比べています。

その中から持続可能につながる取り組みを抽出し、価値付けています。

そうすることで、「持続可能」という言葉の意味理解を深めることができました。

 

 3年生では、自分たちの市について学習します。

3年生の子どもたちにとって、土地の様子の捉えは漠然としています。

他の地域も自分たちの土地と同じだという子もいるでしょう。

土地概念は十分に形成されていません。

 そこで、自分たちの市の学習を終えた後に、教科書の事例と比較をするのです。

自分の市と他の市(教科書の事例)を比較することで自分たちの市への関心を高めることができます。

自分の市の特色を見つけ、土地利用の概念をさらに深めることができます。

また、得た概念をさらに他の事例にも転移させようとします。

転移させることで概念を深め、拡げることができるのです。

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