2年生と3年生での町探検。
「2学年でなぜ同じことを…?」と思いませんか。
確かに同じような活動をしています。
教師が意図的に活動をさせなければ「同じ」になってしまいますね。
でも、「ねらい」が違うのです。
さて、ではどう違うのでしょう。
2年生の生活科は、自分とのつながりで町を見ています。
主観的な見方でいいのです。
自分の好きな場所を表現できればいいのです。
つまり、生活科の町探検のねらいは「町に親近感をもち、町への愛情をもつ」ということになります。
対して、3年生の社会科では、社会的事象を客観的にみなければいけません。
土地や建物の様子、交通量などの社会的事象に目を向けることによって「学校のまわりのようすがわかり、町の特色を理解すること」がねらいになります。
例えば、
「駅前にはお店が多い」
「夢前川の近くには田や畑が多く広がっている」
ということは「地理的な見方」です。
町の石碑やお地蔵さんなどの発見から
「いつの時代にできた石碑なんだろう」
「どんな言い伝えがあるのだろう」
という「歴史的な見方」ができます。
このように、古いもの・自然・地形・交通の様子などを調べて考察することで様々な見方を身につけることができます。
それぞれの見方を友だち同士交流し合うことで、多面的に町の特色をとらえることができるのです。
一つひとつの活動が、何をねらいとしているのかはっきりと理解して臨むことが大切ですね。