小学校歴史学習で大切なことを一言で言えば、「歴史を学ぶ意味を捉えること」です。
では、「歴史を学ぶ意味」とは何でしょう。
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説社会編には次のように記されています。
「歴史学習全体を通して、我が国は長い歴史を持ち伝統や文化を育んできたこと、我が国の歴史は政治の中心地や世の中の様子などによって幾つかの時期に分けられることに気付くようにするとともに、現在の自分たちの生活と過去の出来事との関わりを考えたり、過去の出来事を基に現在及び将来の発展を考えたりするなど、歴史を学ぶ意味を考えるようにすること」。
つまり、
◯歴史が今の自分達の生活とどのような関わりがあるのかを考えること。
◯歴史から学んだことを将来の発展のためにどう生かすのかを考えること。
と捉えることができます。
歴史を過去の事象として捉えるだけでなく、過去—現在—未来の軸で捉えていくということです。
そのために、まずは歴史に興味をもたせ、歴史的事象を正確に把握させることが必須となるでしょう。