川喜田氏は、科学といわれるものを「実験化学」「野外科学」「書斎科学」の3つに分類しています。
社会科はこのうちの「野外科学」「書斎科学」から成り立っていると言えそうです。
「書斎科学」について氏は、以下のように述べています。
①書斎科学は、過去の情報のストックに依存している。もう少し広くいうと、文献に依拠しているということである。
②書斎科学は、頭の中の推論に重きをおいている。こうすればこうなるはずであるという論理的なつながり、推論過程を重要視するということである。
一方では文献に依存しながら、他方では推論過程を重視する。これが書斎科学の大きな特徴である。
社会科授業では、そのストックされている状態や特徴を読み取った上で、自分に必要なものを選択できるようにしなければいけません。
また、子どもが自分の「問い」を明確にもち、それを解決するために必要な情報を収集、整理、分析するために必要な情報を選択する技術が必要になってきそうです。