社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1278 おもろがる「感度」

社会科の授業をしている時によく思うことがあります。
社会科は子どもの生活経験がより表れ、その子「らしさ」がよく出る教科だということです。
その子「らしさ」を出すには
 〇十分に対話する時間とゆとり
〇おもしろいと感じる「感度」
が必要です。
十分に対話する時間とゆとりがなければ子どもたちの内面にあるその子の生活の論理を引き出すことができません。
子どもたちの声を十分に聴くことができる授業を心がけたいものです。
また、子どもたちの生活経験に違いがあるからこそ、その子独自の考えが生じます。
その違いを「おもしろい」と思える「感度」が必要です。
子どもの「感度」が高くなるのはやはり、教師の「感度」が高い時です。
他の教室を覗いてみて、教師が子どもの発言をおもしろがれている学級は、すべからく子どもたちも仲間の発言の違いをおもしろがれています。
教師が日頃から様々なものに対しておもしろがれているのか、子どもの発見や発言に対しておもしろがれているのか、問い直すことは非常に重要です。
子どもたちの「感度」が高くなると、身の周りの様々なものに対する見方が変わってきます。
見方が豊かになり、人の気持ちにも敏感になってきます。
子どもたちのもつ「感度」は、学級の豊かさのバロメーターでもあります。