社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1420 社会科へのエール



社会科の本道は,児童の実態に即すること,児童の考え方の発展に重点を置くべきことを繰り返し重松は説明します。
だからこそ社会科の指導は困難なのであり、現場教師の苦心や工夫が要請されると強く主張しています。
当時の他教科の学習指導要領作成の責任者達との会議の中で、強く記憶に残っている発言があると重松は述べます。
それは、
「社会科は中心ではないが、新しい教育形態の先端をいくものだと、理解すればよいのだね」
という容認の言葉と
「この学習指導要領でいくと、小学校の先生方は、混乱に陥るだろう」
という批判の言葉でした。
その批判に対して重松は、混乱はあるものの、日本の小学校の先生達はその混乱を乗り越えて立派な教育を実現してくれるという想いを前面に表していました。
このような、社会科に取り組もうとする人々へのエールにもなるようなエピソードも記されているのが本書です。

重松の熱い思いを引き継いでいきたい。
僕は、社会科を深めたいという想いや社会科の裾野を広げたいという想い、社会科を通して子どもをさぐったり、社会科を通して人と繋がったり、いろんな想いがあります。
社会科をみんなでおもろがりたいし、社会科でみんなとおもろがりたい。