毎回、旅のお供に2,3冊必ず本をもっていきます。
今回は4冊もっていってたのですが、道中で読んでいたのはすべてこの『社会科教育法』でした。
それぐらいおもしろい。
というか、惹きつけられます。
「はしがき」冒頭から熱いです。抜粋します。
「社会科の動向は、日本の教育の動向であり、日本の動向である。
風浪の高い中にも、ゆるぎのない教育を求めて進む人々がある。この人々は、日本の国を憂うるがゆえに、日本の子どもを、真にみずから考える子ども、自分の決断に責任を負う子どもにしようとして、日々の教育と取組んでいる。この小著を、その人々に捧げたい。」
重松鷹泰氏をはじめ、この時代に関係している人々の熱い想いを十分に感じられる一冊です。
特に第一章 社会科の使命は必読。
社会科という教科の成り立ちの経緯、エピソード等、重松氏がその時に率直に感じていたこともストレートに書かれているのも興味深いです。
初期社会科について詳しく記され、その動向を学ぶのに適した書籍。
歴史とその時代の人の想いを知ることで、今あるものの見え方が大きく変わります。
滲み出てくる「何か」がある書。
そういう一冊に出合えると、心がワクワクします。