ことの始まりは『波の上のキネマ』増山実(2018)を読んだことからです。
小説自体は非常に楽しく読むことができました。
その中には自分が知らない事実がたくさんありました。
西表島の炭鉱の話などその最たるものです。
そんな話をネット上でしている時に「戦争マラリア」の子とも教えていただきました。
気になる内容を調べました。
関連の書籍を探しました。
そして届いた書籍が『沖縄戦争マラリア事件』毎日新聞特別報道部取材班(1994)でした。
夜中に読み始め、時間を忘れて一気に読み終えました。
敗戦間際、日本最南端の島々で「戦闘」準備がされていた。身分を隠した残置工作員(スパイ)が暗躍して行われたマラリア感染地への島民まるごと強制疎開。死者3600名。
衝撃でした。
全く自分の知らない事実の数々。
考えなければいけない事実が数多くありました。
本書野中で真実を求める記者が奔走しますが、それでもまだ知られざる真実が山のようにあります。
さらに調べたいことがたくさんでてきました。
これは教材にしなければいけない。そう感じています。