社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1999 指導案について

おそらくGWあけた頃から研究授業がぼちぼちと始まっていく。
指導案を書くことになるだろうけど、気をつけたいのが「本時の展開」などに見られる「学習活動」と「支援」。


■学習活動
「学習活動」では「知る」「考える」「理解する」「意欲をもつ」など、思考活動を動詞にして書いてあるものがよく見られるが、これは避けたほうがいい。
具体的に子どもが何の活動をするのかがわからないので、「書く」「発表する」「話し合う」「作る」「演奏する」など、読み手がイメージできるように、外から見える具体的な子どもの姿で書くようにしたい。
つまり、主語は「子ども」。
(「発表する」のか「話し合う」のかでも、随分活動の様子と教師の意図が変わる)
「予想される子どもの反応」は、何でもいいわけではなく、
■支援
 ここは、活動をするにあたって、または学習内容を達成するために壁となるのはどこかを予想し、壁を乗り越えるために教師はどのような手立てをするのかを書くようにしたい。
つまり、主語は「教師」。
「目的A」と「具体的な手立てB」を書くようにする。
例えば、
「AできるようにするためにBする。」
「Bすることを通してAできるようにする。」


 読み手がイメージしやすいのはもちろん、少なくとも以上のことが書けていれば、授業者もある程度子どもの思考に沿った授業がイメージできていることになるだろう。そうすることで「この子」の学習する様子も鮮明に浮かび、支援しやすくなる。
 逆に言えば、そうなっていない指導案は、まだまだ授業者の頭の中がごちゃごちゃしてまとまっていないということになる。子どもの対応を受けることも難しくなる。
 若手は、以上のことを踏まえながら略案を頭の中で描くつもりで毎日の授業に臨むだけでも大きな力となる。
 意外と、指導案のよりよい書き方はベテランでも抜けている場合が多い。何のための指導案なのか、自分自身も気をつけたい。

参考になれば幸いである。