社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

332 「よい」学級とは?

よい学級 だめな学級

 「よい」学級とは?

と訊かれると、何とこたえるでしょうか。

「よい」という中に様々な要素があります。

だから難しい。 

 まず逆に、だめな学級から考えてみます。

だめな学級には「〜するべき」があふれています。

そこでは、子どもたちはある一定の空間(教室)で、教師のよしとするものさしを規準に考え、行動する。

「どうすればいいのか」がすべてになってしまっているのです。

そのような空間では真実や新しいものが創出したりすることはありません。

あるルールやマナーの中でその中でのベストを求めるだけになってしまうでしょう。

 

「なぜ?」の問い

 このように考えると、大切なのは「なぜ?」という問いが生まれることでしょう。

子どもたちが真実性を求めて問い続けることができる教室にしなければいけません。

真理を求め、そこから新たな「問い」を生み出し、探究していこうとする学級にすることが大切です。

自分たちが得た知識を学級の外でも使おうとする態度が必要です。

学ぶことの意味を深く理解することができるでしょう。

 

受容的な空気

 当然、「なぜ?」の問いが自然に出せる学級は受容的な空気に包まれています。

自由度が保障されるのです。

自由度は、対話を深めるために必要です。

対話を促進させることで学びを深めることになります。

もちろんよりよい人間関係を築くためにも同様です。

受容的な空気が、人と人との関係をゆるやかに伸びやかにするのです。

 

文化的実践への参加

 「学ぶ」ということは単に知識を詰め込むだけではありません。

そのことだけを教えると、子どもたちは「何のために勉強するの?」とずっと思うようになってしまいます。

大切なことは、子どもたちが文化的実践に参加できるということです。

生きている世界が素晴らしい、人間がすばらしいと感じられる子どもたちにしたいです。

「世界」や「人間」となると哲学的になるかもしれませんが、その域に達するために「問い」のあふれる教室にしたいものです。