こちらの実践、実は自分自身が感じたつまずきから生まれました。
ここは、私自身も教えるのが苦手な場所でした。
それぞれのグラフの読み取り方を教え、実際に気候区分の小テストを行いました。
結果は散々です…。
「これはだめだ」と思い、先輩の授業をヒントに自分の指導を見直しました。
授業の節目に小テスト等を行うことはよくあります。
これは決して成績評定の資料とするためだけではありません。
鈴木敏昭氏(1981)は
「形成的評価は、それが「できない」子どもをその基本的指導事項の終了時には「できる」ようにするように指導を改善するためにこそ行われるものである。」
と述べています。
形成的評価は、学習者中心の評価とも言えます。
学習者中心の評価にしようと思えば、「認知」「観察」「解釈」の三つが必要だとペレグリーのら(2001)は述べています。
「認知」は、教師がどのような内容を教えるべきかを教師が把握しておくということです。
そして「観察」しますが、発言や行動、記述などの表現が適切になされなければ、学び手の学びをみとることができません。
ですから、そのような表現ができる場を教師が適切に用意しなければいけません。
そして、なぜそのような学びが生じたのか、どうすれば改善できるかを「解釈」し、検討することが必要となります。
このような一連の流れを踏まえることで、教師の教え方やはたらきかけの改善につながるのです。
形成的評価を行うことは、教師自身の指導を見直し、子どもたちの「つまずき」を回復きっかけになります。
恒に意識したいものです。