社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

537 「学習法」の研究

本書は、長岡文雄氏が20年以上研究を続けた木下竹二実践をまとめた書です。

木下竹二や長岡文雄における「学習」ついて知るには必読の書です。

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長岡文雄氏の具体的な目標であり、学び続けてきた存在である木下竹二氏。

氏は、機関誌『学習研究』の創刊の辞の冒頭で、次のように記してています。

 

学習即ち生活であり、

生活即ち学習となる。

 

日常一切の生活、自律して学習する処、

私共はここに立つ。

 

他律的に没人間的に方便化せられた教師本位の教育から脱して、

如何に学習すべきか、

如何にして人たり人たらしめ得るか、

そのよき指導こそ教師の使命である。    

       (略)        (大正十一年)

 

木下氏の「学習法」は、「自立的学習法」。

児童生徒の学習力を尊重しています。

 

授業技術や指導法はもちろん大切ですが、子どもの学習法が気になります。

子どもたちがどのように学びに向かっていくのか。

学習中、子どもの中でどんなことが行われているのか。

興味があります。

 

そして、その子どもの学習力を誘発する「教材」について研究を深めたいです。