本書は、長岡文雄氏が20年以上研究を続けた木下竹二実践をまとめた書です。
木下竹二や長岡文雄における「学習」ついて知るには必読の書です。
長岡文雄氏の具体的な目標であり、学び続けてきた存在である木下竹二氏。
氏は、機関誌『学習研究』の創刊の辞の冒頭で、次のように記してています。
学習即ち生活であり、
生活即ち学習となる。
日常一切の生活、自律して学習する処、
私共はここに立つ。
他律的に没人間的に方便化せられた教師本位の教育から脱して、
如何に学習すべきか、
如何にして人たり人たらしめ得るか、
そのよき指導こそ教師の使命である。
(略) (大正十一年)
木下氏の「学習法」は、「自立的学習法」。
児童生徒の学習力を尊重しています。
授業技術や指導法はもちろん大切ですが、子どもの学習法が気になります。
子どもたちがどのように学びに向かっていくのか。
学習中、子どもの中でどんなことが行われているのか。
興味があります。
そして、その子どもの学習力を誘発する「教材」について研究を深めたいです。