古書から得た学びを前作と同じメンバーでまとめました。
本書は決して古書を紹介するだけの書籍ではありません。
古書を通じて、社会科教育とは何か、社会科授業とは何かについて言及した一冊です。
つまり、「社会科実践の追究」です。
執筆に関しては前作同様、お互いの原稿を何度も読み合い、一貫したものにしています。
自信をもってお届けしますので、ぜひご覧ください!
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第1章 「古書」をとらえる構え
古書を教師が探究する意義
古書を辿る旅 ─古書の見方・読み方・考え方─
コラム① 「古書」の探り方のあれこれ
第2章 「古書」から得る22の学びの種
初期社会科
社会科教育の歴史を辿る ─先人の「想い」と「願い」の継承を─
域社会問題の現在地に立つ子どもたちの学びの姿
授業実践
実感主義における地図指導の在り方
「 共感」を基盤とした社会科授業 ─改めて「共感」を考える─
方法論
教材と共にゆさぶる ─視点の転換をキーとして─
今でも「新しい」社会科の授業づくり
目的に応じた技術 ─文脈の中での活用─
「 個別最適な学び」の潮流と指導の今後
教師が発問を追試した時代
発問を核とした新たな授業デザイン
内容論
指導内容の整理 ─内容過多からの精選─
楽しい教材発掘・教材研究
社会科を科学的に追究する ─説明する社会科授業─
生活教材から紡ぎ出される学び
「追究」を追究することで見えるもの ─「しなやかさ」と「厳しさ」と─
経済思考力の育成をめざす ─より深い学びの視点として─
授業設計の解像度を上げる
授業を見る眼を養う
差異を生かし,深い学びへ誘う ─差異に着目し,研究する力を育む─
子ども理解
「 カルテ」で〈この子〉の学びを線で紡ぐ
人間理解と自己変革 ─長岡文雄の3つの実践より─
「 個」の見取りから授業をつくる
コラム② 本棚雑感記
(巻末)
古書の世界への誘い─「社会科の本を読み込む会」の軌跡と展望─
候補書籍一覧
以下、取り上げ書籍の一覧―――――――――――――――――――――――
・重松鷹泰(1955)『社会科教育法』誠文堂新光社
・江口武正(1956)『村の五年生』新評論社)
・河崎かよ子[編](1989)『からだで学ぶ地図の学習−子どもの空間認識を深める−』日本書籍
・安井俊夫(1994)『社会科授業づくりの追求─子どものものに実現していく道─』日本書
籍
・大森照夫[編著](1978)『新しい社会科指導法の創造 基本類型と実践例』学習研究社
・日台利夫(1981)『社会科授業技術の理論』明治図書出版
・山崎林平(1985)『社会科個別指導入門』明治図書出版
・有田和正(1988)『社会科発問の定石化』明治図書出版
・岡﨑誠司(1995)『社会科の発問 if-thenでどう変わるか』明治図書出版
・山口康助[編](1963)『社会科指導内容の構造化─目標・内容・方法の統合的把
握とその実践―』新光閣書店
・有田和正(1982)『社会科教育全書18 子どもの生きる社会科授業の創造』・
・杉浦健支(1988)『生活教材を生かす社会科授業』黎明書房・
・山田勉(1989)『しなやかな授業─子どもの学習力を育てる─』黎明書房
・山根栄次(1990)『「経済の仕組み」がわかる社会科授業』明治図書出版
・岩田一彦[編著](1991)『小学校 社会科の授業設計』 東京書籍
・岩田一彦[編著](1993)『小学校 社会科の授業分析』 東京書籍
・𠮷川幸男・山口社会科実践研究会(2002)『「差異の思考」で変わる社会科の授業』明治図書出版
・上田薫・水戸貴志代・森長代(1974)『カルテを生かす社会科 教師の人間理解の深化』国土社
・長岡文雄(1975)『子どもをとらえる構え』黎明書房
・築地久子(1991)『生きる力をつける授業』黎明書房