社会のタネ

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1035 通常の一斉授業と自由度の高い自己決定的な授業

年間、通常の一斉授業はおよそ8割、自由度の高い自己決定的な授業は2割といったところでしょうか。

通常の一斉授業と自己決定的な授業、どちらが大切かというものではなく、どちらも大切です。

 例えば、下向きの矢印のように、8割の一斉授業の中で見方・考え方や学び方を共有し、2割の自ら学ぶ授業の中で子ども自らが生かすというスタイルが考えられます。

一斉授業で獲得したものを個別の学習に生かすという感じです。

 

 逆に、上向きの矢印の考え方も重要です。自由度の高い自己決定的な授業では、子どもが一人ひとりの「学びの文脈」(状況やつながり)を大切にしながら学びます。

そうすることで、一人ひとりの子どもが自分自身の「学びの文脈」を大切にしながら、通常の一斉授業に参加するようになります。

この視点はとても大切なので、上向きの矢印をより意識して授業デザインをすることが今後必要になってくるでしょう。

 つまり、どちらのタイプの授業も経験し、繰り返すことで子どもの学びが豊かになると考えます。

 教師が柔軟な授業スタイルをもつことの重要性が感じられます。