社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1089 有言実行

若い頃、年度のはじめに子どもたちに宣言することがありました。

「私も1年間必ず続けるものをつくるから、君たちも何でもいいから何かしてみない?」と。

その続けるものとして、次の3つを挙げていました。

 

①  毎日「本日の話」をすること

②  毎日学級通信を書くこと

③  毎日半袖半パンでいること

 

①は、毎朝子どもたちに色んなジャンルの話をしていました。雑学からちょっと為になる話、本当に笑える馬鹿な話など…。子どもたちはその時間を意外と楽しみにしてくれていたようです。

②の学級通信も毎日続けて書いていました。学年通信として2学級分として出したり、年によっては1日2号以上出している時もありました。その年は通算600号以上通信を出していました。

この①②は、わかりますが、③は正直意味が分かりませんでした(笑)

毎日半袖半ズボンです。

夏の日はまだしも、真冬の日も半袖半ズボンでした。

ガチガチ震えながら授業をし、教室で過ごしていた日もありました。

子どもたちが下校した瞬間、長袖長ズボンに着替えていました。

これに意味があるのかどうか問われると、まったく意味がなかったと思います。

でも、「やるぞ」と宣言したことをやり通して意味のないことに意味をもたせいました(と信じています)。

 

 その時の僕がどう映っていたのか、当時のクラスだった子に訊いてみました。

「ちょっとびっくりしました。

何でそんなことするんだろう?と思いながら(笑)。

いっしょにやっていた○○さんもましたよね。

私には絶対にできません。

というか、やりませんが…。

強烈にそのことは覚えています。

『有言実行』ということをよくおっしゃられて、それを体現されたのはさすがでした。でも、たまに風邪をひかれてましたよね(笑)」

 

もちろん、今では絶対にできません。

その時にしかできないこと。

意地をはってでもやり続けること。

そんなことがあってもいいんじゃないかと僕は思っています。