社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1090 授業の事実をみる

最近撮っている授業ビデオを部分的に見るのが多かったが、1時間まるごと見るのはひさしぶりです。

やっぱりおもろい。

 

最近は全体を見るだけでなく、ある子に焦点をあててみるようにしている。

その子が何をしていたのか、どう反応したのか、どう発言したのか、どう書いたのか。

その事実を元に、その子の中で何が起こっているのかを推しはかって授業を振り返るようにする。

そして、その子との関わりで全体を見る。

なんと自分が見えていないことか

見えていないことが露わになるので本当に辛い。

でも、それしかない。

 

記録と映像をじっくりとみることからはじまるものもある。

例えば次のような記録。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

(〇〇3が発言し終わった後に少しの「間」があく)

〇〇8:私も同じ意見だよ。

T:みんなの反応みてるんだよね

〇〇3:どうですか。

C68:うん、そうだと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

この、「間」が空いている感じ。

その合間にある子(〇〇8)がつぶやく一言。

文字だけを見るとよくわからないが、映像で見るとよく分かる、その子(〇〇3)とある子(〇〇8)の関係、全体とのつながり。

授業の最中はなんとなくしか気づかいていない。

こういうことが後からじんわりと見えてくるからおもしろい。

そこからその場面、その子(〇〇3)の考察が始まる。

 

授業研究、授業分析は子ども理解、そして「個」の追究。

これが基本だし、僕たち教師はここから外れてはいけない。