社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

1256  授業分析は子ども理解

 「授業研究」の目的は、授業の中で新たな子どもの思考や活動を発見することです。一言で言えば、「子ども理解」です。子どもを新たな視点で捉え直す行為こそが、授業研究の本質であると考えられます。
 
一般的に「授業分析」と言われると、授業の中での教師の指導技術等の方法論について話題が上りそうです。しかしここでは、授業分析=こども研究であり、子ども理解の場であるということを一貫します。
 
 無論、私が「授業分析」に興味をもったのは、子ども理解につながるからです。長岡文雄(1975)は、
「真に教えるということは子どもを探ることの中にしか成立しない」
と述べ、授業は子どもを教える場であると同時に、「授業は子どもを探る場」であると述べます。授業にこだわり、授業とは何かを追い求めることは、子どもとは何かを追い求めることに他なりません。