社会のタネ

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1258 授業分析のはじまり

重松が授業研究に取り組んだのは1952年。(『追悼集p591より』
 1954年、重松鷹泰氏が教育研究の一方法として「授業分析の方法」を提唱することになりました。当時、教育方法研究室の助手であった竹中輝夫(1964)は、次のように述べています。
「昭和二九年のなかごろであったと思う。重松鷹泰教授が名古屋大学教育学部で『教育方法』の演習として授業分析を提唱された。当時その講座の助手であった私は、その時、わが国の教育研究に一つの新しい灯が点ぜられる思いがした。と同時に、教育実践家として育ってきた私自身が、なぜもっと早くこういうことに気づかなかったのかと、内心ひそかに自己の未熟と不明を恥じた。」
 ここから授業分析がはじまり、子どもの思考の動きの追究を授業分析の中心的課題とし、それぞれを関連的に解釈していくことを方法的原則としました。