1 授業内の「間」
授業の中での「間」を大切にしています。
子どもが発言した言葉を受け止めた後に一呼吸置く瞬間や、教師が発問や説明をした後に一呼吸置く瞬間です。
子どもたちは「間」があることで自分の問題として捉えたり、じっくり思考したりすることができます。
子どもの豊かな発言やつぶやきは、この「間」があるときに生まれます。
「間」のない授業では、子どもは息継ぎできず、無機質な発言が多くなります。
2 授業外での「間」
「子どもが育つのは、授業の中で育つのではなく、授業と授業の間で育つ」
とは、『しなやかな授業』の中にある山田勉氏(1989)の言葉です。
ここで言う「間」とは、
「本時の授業と次の授業までの間に生じる時間のこと」
です。
子どもが自ら追究したり、さらに深く考えたりするには、この「間」が非常に重要です。
子どもたちがこの「間」を意識し生かすためにも、
〇授業内容は子どもたちの「問い」が生まれるようにすること
〇授業内で解決することと、授業内で解決できないことを明確に分けること
を意識しています。
授業内ですべてスッキリとさせてしまわずに、子どもに「もやっとしたもの」を残しておきます。
この「もやっとしたもの」が残るからこそ、子どもたちはまた追究しようとします。