今回の学習指導要領、指導計画作成上の配慮事項の一つとして「障害のある児童などについては、学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的、組織的に行うこと。」と明記されています。
これはどの教科にも共通しています。
社会科では、「地図などの資料から必要な情報を見付け出し、読み取ったりすることが困難な場合には、読み取りやすくするために、地図等の情報を拡大したり、見る範囲を限定したりして、掲載されている情報を精選し、視点を明確にするなどの配慮をする。」などが具体的に書かれています。
大きく3つのことが書かれています。①「困難さ」、②「指導の工夫の意図」、③「手立て」です。色分けするとよくわかります。
「話し合いについてくることが困難な場合には、内容理解をしやすくするために、写真やグラフなどを用いて話し合いを進めるなどの配慮をする。」
「見通しを持って学習に取り組むことが困難な場合には、安心して学習に取りませやすくするために、単元を見通した学習計画を全員でつくりあげるなどの指導の工夫をする。」
などになります。
目の前の子どもに合わせた配慮や指導の工夫を考えることが、これからはより重要になってくるのでしょう。
新学習指導要領はその大きなヒントにもなっているのですね。
たまにはパラパラと目を通したいものです、新学習指導要領。