今日は、『山の麓の会』第105回定例会でした。
『山の麓の会』は、僕が所属している研究サークルです。
今回は、『山の麓の会』について紹介いたします。
授業研究に特化した会
授業研究サークル『山の麓の会』
【『山の麓の会』とは】
『山の麓の会』は、「「授業づくり」を中心に、共同研究をすすめる反省的実践家集団」である。2012年12月29日、山の麓(姫路市北部)出身の2人(宗實と木下)により結成し、現在10名の会員で活動している。サークル名の由来は諸説ある。「一歩一歩を大切に地道に力をつけ山の頂を目指す」「どんな険しい山も仲間と力を合わせて登る」といった意味合いが有力候補である。
【会の理念】
キーワードは「ケモノ」。
「ケ」
研究授業。研究協議。「授業」にこだわり、目の前の子の力を伸ばすために授業研究を続ける。子どもの姿が見える協議会を行い、反省的実践を繰り返す。
「モ」
問題提起→問題共有→問題解決。新しい問題を提起し、会員で共有する。他人事ではなく当事者意識をもって共同研究に取り組む。協働的に質の高い問題解決を目指す。
「ノ」
ノマド。何ものにも縛られたり固定化されたりせずに自由にクリエイティブに物事を考える。豊かな発想をもって愚直に研究し、教師としての資質・能力の向上を目指す。
【会の研究方法】
まず、新教育課程で重視される目標に照らして実践授業の教科、単元を決め、全員で略案を書き検討する。略案検討をもとに、さらに全員が再考する。略案に対する私案をA4程度にまとめ、必要な資料なども会員各自が用意する。基本の考えは、「同じ授業を全員ができる」ということである。当事者意識をもって授業づくり、検討を行う。授業づくりの際は、会で共有する「観点」を常に意識している。例えば算数科では、「「問い」を大切にする授業」「内的な思考活動を大切にする授業」「授業のUDに基づく授業」という3つの観点である。
授業実践後は、授業記録と共に録画したビデオを観て検討する。文章記録だけではなく、映像という「事実」なので具体的に検討もできる。特にこだわっているのは子どもの表情や反応。子どもの姿を中心に、発問、指示、資料提示の仕方、評価法など検証していく。
立ち止まり、見直し、整理し、そしてさらに新しさをもって前に進む。このように、常に「反省的実践」という視点をもって研究することにこだわりをもつ。子どもの「事実」で勝負し、目の前の子どもをしっかり伸ばしたいと考えている。
【学級力向上セミナー】
年に2,3回のセミナー(算数科、社会科、授業のUD)を予定している。現在第14回目である。セミナーをただのイベントするつもりはない。講師から学ぶだけでなく、会の研究について提言もする。そして、セミナー内容の全記録をテープ起こしして記録集を作成する。記録集は参加者全員の手元に届ける。常に共に学ぶ姿勢を大切にしたい。
山の麓から地道に一歩ずつ…。