週1回の学級活動の時間。
忙しいからといって、無くしてしまったり、別の教科にしてしまったりすることはありません。
学級活動の時間を大切にし、意図的・計画的に指導していくことで、必ず子どもたちに力がつくことを確信しているからです。
「第0回学級会」は学活のオリエンテーションのようなものです。
主な目的は「学活の意味や意義」を教えることです。
例えば、
・みんなで考え、みんなでひとつの目標に向かうことによって学級を高めるための時間
・ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために考える時間
等です。
学活は教科書がありませんので、学校間、学級間で最も子ども達の意識の差が大きいものだと思います。
「ただの遊びの時間」と思っている子も少なくありません。
もちろん教師についても然りです。
学活は子ども達が自治的に活動し、学級の力を高める時間だということをはっきりと教えます。
そして、形として学活のやり方も教えます。
「話し合い→実践→ふり返り(改善)→話し合い→…」のサイクルです。
そのための議題箱、議題用紙の扱い方も教えます。
基本、話し合いの役割(「司会、黒板記録、ノート記録」等)は子ども達が担います。
しかし、第0回学級会では、「司会、黒板記録、ノート記録」等すべて教師がします。
まず「やって見せる」ということです。
例えば、議題は「グループで協力 テーマ絵画を描こう」、
提案理由は「グループで協力してテーマの絵を描くことで一体感が生まれるから」
です。
① いつするか
② どこでするか
③ どんなテーマにするか
④ グループ分け
⑤ 役割分担
などの柱を立てて話し合います。
その中で「グループ分け」は子ども達にとっては関心の高い所です。
学活は「だれとなってもよりよさを求めて仲良くできることが望ましい」(学活の目的に沿って説明)なので、グループ分けもそれを踏まえて決めたいことも伝えます。
くじ引き等が基本になると思います。
また、議題も意図的にこのような議題にしています。
学活の議題はスポーツ系の議題がよく集まる傾向があります(サッカーやドッヂボール等…)。
もちろんそれはそれでOKですが、バリエーションもほしいものです。
文化系の議題を提案することで、「こういう議題もありなんだ」「文化系の学活もなかなかおもしろい」という面も子どもたちにもたせたいものです。
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みんなで,よりよい学級・学校生活をつくる特別活動(小学校編) (特別活動指導資料)
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