〈1「複文型の問い」で問う〉
「なぜ〜?」という問いに答えやすくするための手立てが必要です。
そこで考えたい問いは、「複文型の問い」です。
「複文型の問い」とは、複数のものを対比させることによって生まれる問いです。
「Bは〜であるのに、なぜAは〜?」
「Bは〜しているが、Aはどうすればよいか?」
といった形の問いになります。
「他の県は春に出荷が多いのに、なぜ群馬県では秋に出荷が多いのだろう?」
という問いになります。
そうすることで、思考の中心が、春か秋かという「時期」に絞られます。
群馬県が秋に出荷できる理由を考えればいいわけです。
つまり、何を問題にしようとしているのかが明確になります。
ある程度焦点化されるので、「なぜ〜?」という問いに「つまずき」を感じている子も答えやすくなるはずです。
複文型の問いについては、『「差異の思考」で変わる社会科の授業』吉川幸男(2002)明治図書.に詳しく書かれています。
ぜひご参照ください。