社会のタネ

社会科を中心に、アートや旅の話などもあれこれと。

308 分散登校から見えるもの

分散登校がはじまって数日たちました。
午前と午後でクラス半数の児童が登校します。
全員が揃わない寂しさもあります。
前半と後半で同じようにする難しさもあります。
 
分散登校だからこそのよさがあるとも言われています
例えば、人数が少ないために一人一人に目が行き渡る。
落ち着いた空間と雰囲気で進めることができる。
などです。
しかし、そもそもこれは、こういう「特別な状況」だから成り立っているということ。
子どもは様々なことを我慢していることを念頭におく必要があります。
「教師のやりやすさ」のみを考えてことを進めると、後で大変なことになるでしょう…。
 
僕が見ていて「いいなぁ」と思うのは、次のグループのために何かをしようとしている行動が見えることです。
例えば、配布物を配り、机の角に丁寧に揃えて置いたり、ホワイトボードに一言メモやアドバイスを書いておいたりしていることです。
毎日のふり返りノートにも相手を思う表記が多くあります。
正に、次につなげようとしているのですね。
自然とやっていることかもしれませんが、その行動を価値づけることで、より意味が見出されます。「見えない心遣い」をお互いが感じているので、全員が揃ったときにその喜びは一層増すのではないでしょうか。
 
何か、見えない「バトン」をつないでいっているようで、見ていて微笑ましいです。
「半数」という意識ではなく、しっかりお互いがつながれるようにお互いの存在を意識した毎日を過ごしたいものです。